5月の佐渡・金北山縦走 花が「湧き立つ」不思議な光景でした


佐渡 金北山縦走
佐渡 金北山縦走

登山靴を修理に出している関係で、残雪やぬかるみのあるような山に行くのは不安です。そこでこの機会にお花で有名な(聞いたことがある程度だが)佐渡の山・金北山(きんぽくさん)の縦走コースに行くことにしました。ついでに観光も。東京に在住していた頃の2022年5月の山旅です。

■佐渡・金北山縦走 2022/5/29
ドンデン山荘(9:40/9:55)尻立山(9:55/11:10)マトネ(11:20/13:55)金北山(14:20/15:30)白雲台

両津港からドンデンライナーでドンデン山荘へ


東京から新潟には新幹線であっという間です。前日のうちに新潟港からジェットフォイルという高速船に乗って渡り、大野亀や佐渡金山などを見て回り民宿に泊まりました。(これはまた別の機会に…)


翌日両津港から季節限定で出ている「ドンデンライナー」に乗ります(午前8時50分発)。ドンデンライナーは新潟交通佐渡がGWから5月いっぱいまで運行しているバスです。車内はお客さんでいっぱいです。

バスで標高を稼ぐのでドンデン山荘に到着すると、両津湾を一望することができます。
両津湾を見下ろす

このまま金北縦走路を目指すこともできるのですが、せっかくなので尻立山、ドンデン池経由で向かうことにします。さてその道中で早速いろんな花が迎えてくれました。今回の山行は「花」がメインなのでできるだけご紹介します。

高山植物が湧き立つような稜線歩き


タチツボスミレ
タチツボスミレ
エチゴキジムシロ
エチゴキジムシロ
ユキザサ
ユキザサ
タニウツギ
タニウツギ
レンゲツツジ
レンゲツツジ
スミレ
スミレ
 夢中で写真を撮っていると尻立山に到着しました。そこから北方向を望むとドンデン池が見えました。
尻立山
 佐渡の東西を分ける稜線上にいるので、右と左に海を見ることができます。あ〜、どうして僕はこんなところに今いるのだろう。
尻立山からどんでん池方面を望む
オオイワカガミがいたるところで咲いています。
オオイワカガミ
ドンデン池に近づくと、カエルがケコケコ鳴いていました。
どんでん池 避難小屋が見える
フキの綿毛。花には遅かったですね。
フキの綿毛
 やがて金北縦走路入口を経てマトネへ向かいます。この辺りの花の密集度はすごいと思いました。足元にはいつも花が咲いている感じで「湧き立つ」ようです。

佐渡には高山植物の天敵がいない


スダヤクシュ
スダヤクシュ
コンロンソウ
コンロンソウ
(他の山と何が違うのかな?)と考えていると、下草がすごく生えているのですね。樹間からの光が射しているからかしら?とも思いましたが、そうでもありません。
オドリコソウ
オドリコソウ
エンレイソウ
エンレイソウ
帰ってから調べて見ますと、佐渡には食害を及ぼす大型動物(クマ、シカ、サル)がいないのだそうです。さらに寒暖の植物の境界線とされる北緯38度線が島の中央を通っているため植物が豊富なのだとか。まさに奇跡の島なのですね。
ざれた稜線がアルプスっぽくて良い
マトネを過ぎると下草に見られる植物はぐんと減って、稜線上はザレたアルプスっぽい雰囲気となります。この変化も面白いですね。

まだまだ花は咲き、ようやく金北山頂上に


タムシバ
タムシバ
カタクリの群生地が金北山への登りに差し掛かるところにありました。
カタクリ
本当にスミレが道中ずっと咲いているのです♪
スミレの群生
シラネアオイ。もはや見ても喜ばなくなくなった。(ごめんなさい)
シラネアオイ
鏡池です。写真の手前に白いボール状のものがありますが。これは両生類の卵です。水際の草に泡もありました。カエルでしょうか?
鏡池 手前に卵のような塊がいっぱい
やがて金北山の頂上に。左に両津湾、右に真野湾が見下ろせます。間は田に水が張られています。どこかでトキが飛んでいることでしょう。
金北山 自衛隊のレーダーが見える

防衛省管理道路で白雲台へ 金北ライナーで両津港へ戻る


ここから防衛省管理道路に入ります。ここでは日陰でフキノトウが咲いていました。
フキノトウ
防衛省の道路は開放(佐渡トレッキング協議会へ登山届が必要)してくれているだけ感謝ですが、前半の花の興奮がすっかり冷めてしまいました。

白雲台でこれもあらかじめ予約していた金北山ライナー(16時半)に乗って両津港へ。観光協会でYAMAPの企画「手ぬぐいチャレンジ」の手ぬぐいをもらい、アンケートに答えてサコッシュももらいました。ご褒美みたいで嬉しいもんですね。


17時55分のジェットフォイルに乗って帰路に着きました。佐渡の花はよかったです。途中でも触れましたが、「湧き立つ」感じは他の山では味わえません。5月初旬が一番の季節だそうです。そのころはどんな咲き方をしているのでしょうか。
1週間前まで全く考えても見なかった佐渡への山旅は、とても思い出深いものとなりました。


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