
「夏が来〜れば思い出す、はるかな尾瀬、遠いそら♪」と歌ったら、誰もが「夏空にミズバショウ」を思い浮かべるでしょう。でもミズバショウが咲いているのは夏ではなく梅雨の頃と知って、タイミングを測るのが難しいなあと思っていました。いつまでもグズグズしていても仕方ないので、降水確率50%の雨覚悟で出発しました。
結果は雨にも降られず、展望もよかったので大正解でした!高山植物も数多くあって、木道を含め景観は素晴らしくて、尾瀬は誰にも勧めることができるところです。
コロナでまだマスクをしていた2022年6月の山行です。
■尾瀬・燧ケ岳 2022/6/18
大清水(4:10/6:30)尾瀬沼ビジターセンター(6:35/9:45)燧ケ岳(10:20/12/20)見晴キャンプ場
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夜行バスで大清水〜尾瀬沼へ
コロナ禍では控えていた夜行バスを久しぶりに使いました。バスタ新宿を出発し未明の午前3時50分に大清水に到着。まだ暗いですね。

そこから林道を歩き、一ノ瀬から山道に入りました。


三平峠を越えて尾瀬沼山荘に出ました。きれいな山荘です。
そこからさらに降りて尾瀬沼の前に立つと、燧ヶ岳(ひうちがたけ)が目の前に大きくそびえていました。素直に感動しました。

周りにはミズバショウが咲いています。ただ盛りはすぎたようで、少し残念です。こんなもんかな~と、肩すかしにあったよう。ミズバショウのシーズンは本当に梅雨の時期とぴったりなんですね。雨中の登山は個人的にはしんどいから、なかなかむずかしいですね。

黄色い花も鮮やかです。リュウキンカと思います。リュウキンカの花言葉は「必ずくる幸せ」だそうです!素敵だ。

長英新道から燧ケ岳へ
長英新道は木道が整備されていますが、雪の残るところはテープ頼り。尾根の○合目は最初は間隔が遠かったけれど、だんだん縮まったような、気のせいかしら(^ ^)

遠くでカッコウが鳴いている。雰囲気抜群だが、足元はぬかるみの道が続く。

ショウジョウバカマも咲いていました。

ずっとグチョグチョな道が続いていましたが、八合目前後で乾いた道になりました。ソールを張り替えたばかりの靴だからよかった。
尾瀬沼を見下ろすようになりました。その向こうに多くの山々が連なっていますが、全く山座同定ができません。数ヶ月前に登った会津駒ヶ岳はわかりました(笑)


燧ケ岳という名前は総称で、三角点があるのは俎嵓(まないたぐら)、もっとも高いのは柴安嵓(しばやすぐら)なんです。下の写真はミノブチ岳から見た稜線。右側のピークが俎嵓です。

8合目でナデッ窪ルートが合流。この時期通行止めとのこと。尾瀬沼からは最短コースなんですけどね。

俎嵓への登りの途中で柴安嵓の登山者が見えました。頂上直下の雪の処理が核心です。実際のところはキックステップで数歩という印象でした。

柴安嵓のむこうには、尾瀬ヶ原、そして至仏山が見えました。燧ケ岳と至仏山。好対照なふたつの山が尾瀬ヶ原をはさんで対峙してるなんて、誰かが意図して配置したとしか思えません。

見晴キャンプ場でテン泊
柴安嵓から見晴新道をおりますが、これが急降下のうえ、またしてもグチョグチョ道でした。

見晴の手前で木道に出たときはほっとしました。燧小屋で手続きし幕営します。こちらのキャンプ場は予約不要なので助かります。

13時前にテントをたてて昼寝をして、付近を散策して晩ごはんを食べてまた寝ました。いつの間にかキャンプ場はテントでいっぱいです。小さいお子さん連れの男性や、ツエルト泊の方、女性のソロの方も多くいます。皆さんマナーも良くて静かな夜を過ごすことができました。

夜行バスを予約するときの天気予報は降水確率が50%くらいあって、場合によっては燧ヶ岳を登らず、尾瀬ヶ原だけかもと覚悟していました。それだけに初日に燧ヶ岳を登ることができてお天気に感謝です。
明日は尾瀬ヶ原を横断して下山するだけなので、気が楽になりました。
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