
前日は夜行バスで大清水に入山。そのまま尾瀬沼経由で燧ケ岳に登り。グチョグチョの見晴新道を降って見晴キャンプ場で1泊したのでした。(前日分のブログ↓)
梅雨の最中だというのに、ここまで雨に降られることもなく快調です。そして翌日のこの日は、夢にまで見た尾瀬ヶ原の縦断です!
■尾瀬ヶ原 2022/6/19
見晴キャンプ場(5:00/8:40)鳩待峠
見晴キャンプ場から尾瀬ヶ原へ
尾瀬・見晴キャンプ場の夜。昨夕早く寝たので目が覚めてしまった。古傷のような思い出ばかりが頭をよぎる…不徳の致すところです。
うとうとしていたら4時になって、小鳥が鳴き出しました。
仕方ないので出前一丁のラーメンを食べてカフェオレを飲んで、テントを撤収し5時に出発。


尾瀬ヶ原には朝靄がかかっているけれど、そのうちガスは晴れるだろう。
木道がうねっているのを見て思わず「The Long and Widing Road」と口に出てしまう。気分がハイになっているな。


今日もあちらこちらでカッコウが鳴いている。「カッコウ、カッコウ、静かに〜」
ガスが晴れて山々の稜線が見えてくると、尾瀬ヶ原が広がりを増してくる。「大きな、うただよ、あの山の向こうから〜」
昔口ずさんだ歌が年甲斐もなく出てくる。今日はなんだか昔のことがリフレインする日だな(笑)

尾瀬ヶ原には戦前巨大なダム計画がありました。水利権は東京電力が持っていたそうです。最終的にはダム計画は撤回され、尾瀬ヶ原の自然が守られるのですが、よく踏みとどまったものです。
下の写真は東電小屋です。昭和2年関東水電が小屋を立て、東京電燈が権利を引き継いだそうです。今の建物は平成3年に建てられたものです。


木道には「TEPCO」の刻印がありました。福島の原発事故が起きた2011年から2019年まで尾瀬ヶ原では放射線測定がされていたそうです。当時「原発事故で大きな負債を抱えた東電が、尾瀬ヶ原の自然保護に悪い影響を与えるかもしれない」主旨の新聞記事を読んだ覚えがあります。東電の信頼回復は途上ですが、素直にここはアピールしてもいいところだと思います。

さてヨッピ橋から竜宮に戻ってきますと、「竜宮現象」というプレートが木道にありました。水は流れ込むけれど流れ出るところはない…水は地中のトンネルを抜けて下流に湧き出しているのだそうです。勢いのあるときは渦が見えるとのこと。


予想どおりガスは晴れてきました。至仏山も肩口までは見えるものの頂上はなかなか見ることができません。それでも青空の中で映えますね。あの山を滑走したのはゴールデンウィークの頃だった。だいぶ前のことのように思える

「ミズバショウの時期は終わりかけだった」と思っていたのですが、山ノ鼻の手前で今が盛りのミズバショウの群生地がありました。今回の山行で一番の群生地です。うれしー。

いっぱい写真を撮ってしまいました。

山ノ鼻で少し休憩して、鳩待峠への最後の登りです。メディアでよく取り上げられる歩荷さんにもすれ違いました。本当にご苦労様です。

鳩待峠で花豆を練りこんだソフトクリームを食べて(500円)、10時25分のバスに乗って帰りました。

あ〜大満足です。
「はるかな尾瀬、遠いそら〜」の歌詞通り、今もあの風景を思い出します。尾瀬は、全ての人にお勧めできます。
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