奥から表へ沼津アルプス日帰り縦走 駿河湾と富士山の眺望が素晴らしい


沼津アルプスは400メートル未満の低山の連なりです。累積標高は1200メートルほどで、アップダウンが地味にこたえると聞いていましたが、登りといっても100メートルほどで延々続くわけでもなく、ひと頑張りすれば登り切れます。たとえしんどいとしても眺望の良さがすべてを補ってくれる好ルートでした。
東京在住時の2023年11月の山行です。

原木からすぐの加納川から富士山
原木からすぐの狩野川から富士山

■奥沼津アルプスから表沼津アルプスへ縦走 2023/11/20
原木(7:30/9:40)大平山(9:45/10:30)鷲頭山(10:35/13:15)香貫山(13:15/14:20)沼津

伊豆箱根鉄道の原木駅から奥沼津アルプスへ突入

伊豆箱根鉄道の原木駅に7寺半到着
伊豆箱根鉄道の原木駅に7寺半到着

始発の東海道本線に乗って三島で乗り換え伊豆箱根鉄道で原木(ばらき)駅で下車。そこから奥アルプス縦走路へ向かいます。
狩野川を渡る時に見えた富士山は雪をまとっていてとてもきれいです。山腹の宝永火口がこちらを向いています。伊豆方面からの富士山眺望ならではですね。

宝永火口がくっきり見えました
宝永火口がくっきり見えました

低山だけあってお寺の太鼓の音など街の音もすぐ近くに聞こえます。茶臼山を経て大嵐山(日守山)に登ると展望台がありました。

裏沼津アルプスの出発点は控え目
裏沼津アルプスの出発点は控え目
茶臼山
茶臼山
大嵐山(日守山)は展望台となっている
大嵐山(日守山)は展望台となっている
大嵐山より富士山を望む
大嵐山より富士山を望む
公園エリア外の注意書き
公園エリア外の注意書き

奥沼津アルプスはハシゴ、鎖ありで楽しい

日守山から先は「許可が必要」との看板あり。ご迷惑をおかけしないよう注意して進むことにします。この先は岩場あり、梯子ありでとても楽しい区間です。激登り、激下りがあってもロープが整備されています。

矢印の方向はブッシュで「?」と思ったのですが、実は本当にハシゴがあった
矢印の方向はブッシュで「?」と思ったのですが、実は本当にハシゴがあった
ハシゴが出てきたり
ハシゴが出てきたり
鎖場を上ったり
鎖場を上ったり

やがて大平山(おおべらやま)に到着。ここまでが奥アルプス路です。ノートが設置されていました。沼津アルプスは全般的に道標の手作り感が満載で地元の人にとても愛されている山だなあと思いました。

大平山に到着
大平山に到着
大平山は「おおべらやま」と読む
大平山は「おおべらやま」と読む

さすが表だけあって大平山からはよく登られた道となりました。多比のバス停から縦走する人も多いようです。人と出会うことが多くなりました。

表沼津アルプスは駿河湾の青い海を一望!

鷲頭山
鷲頭山
駿河湾が見えた!白い山は南アルプスだ
駿河湾が見えた!白い山は南アルプスだ

鷲頭山、小ワシズ山を超えて下りていくと中将岩という岩塊があります。一の谷の合戦で破れた平重衡が伊豆狩野で軟禁されたのち処分されると知るや山に逃げ込んで隠れ住んだという言い伝えがあるとのこと。1679年地元の人により阿弥陀如来の石像が納められています。

中将さん
中将さん

「きららの展望地」で突然駿河湾を眼下にします。「わ〜」と思わず声が出てしまいました。海がとっても青い!船の汽笛の音が時折聞こえます。海が見える山ってとてもいいですね。

駿河湾がとてもきれいだ
駿河湾がとてもきれいだ
ススキの向こうに鷲頭山を振り返る
ススキの向こうに鷲頭山を振り返る

いくつもピークを通過しましたが、志下(しげ)山が印象的でした。山頂に桜が植わっているのです。春にはきっと絵になるだろうな〜。

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途中には太平洋戦争時の機関銃座の跡がありました。駿河湾を北上する米軍機を攻撃するために据えられたとのこと。どこまで有効な作戦だったのだろうか?

機関銃座の跡地
機関銃座の跡地

横山を経ていったん車道に出てそこから香貫(かぬき)山に登り返します。

横山
横山
香貫山へはいったん車道に出る
香貫山へはいったん車道に出る
香貫山へ
香貫山へ

山頂自体は「これ?」というくらい、しょぼかったのですが、近くの展望台はとってもよかった。

香貫山 なんと素っ気ない
香貫山 なんと素っ気ない

素晴らしい香貫山からの眺望 富士山、駿河湾、南アルプス

香貫山の展望台
香貫山の展望台

駿河湾、富士山、南アルプスの聖、赤石、荒川の三山が一望にできました。

香貫山の展望台から富士山と沼津市街地
香貫山の展望台から富士山と沼津市街地
南アルプスが白い
南アルプスが白い 左から聖岳、赤石岳、荒川岳

振り返るとこれまで歩いてきた沼津アルプスの山々が見えます。徳倉(とくら)山は「象山」と呼ばれているそうです。確かに象が寝そべっているように見えるかも。

「象の背」と呼ばれているのがわかりますね
「象の背」と呼ばれているのがわかりますね

その後黒瀬に下山して、沼津駅まで歩きました。駅に着くとちょうど電車が来るので飛び乗って熱海からはちょっと贅沢してグリーン席を取って快適に帰りました。

下の写真は沼津駅へ歩いている時、狩野川を渡っているときに見えた富士山です。この街は朝から晩まで365日富士山を仰ぐことができるのですね。

狩野川を三園橋で渡る。ここからも富士山が見える
狩野川を三園橋で渡る。ここからも富士山が見える

沼津アルプスの道中は、要所要所で富士山がいつもありました。こういうの言葉にしにくいですが、要するに、とっても気持ちが良い縦走路でした。

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