東京での単身赴任を終え、大阪に戻ってきてからどうも身体がなまりがちです。体重が1.5キロは増え、すでに首回りが丸みを帯びてきたような気がします。毎食お腹がいっぱいになっているのですから「そら太るわな」というものです。
大阪と和歌山の県境に東西に連なる山々を和泉山脈と言います。その和泉山脈の西側にあたる400m程度の山が連なっている山々を、誰が名付けたのか「紀泉アルプス」と呼んでいます。三連休はお天気もいまいちですしあまり遠出もできませんが、最後の月曜日がなんとかもちそうです。そこで歩きごたえのあるコースで電車で行けるところをと考えて、紀泉アルプスを選びました。
2024年9月の山行です。

1.JR山中渓駅から雲山峰へ
JR天王寺駅から「関空快速」に乗ると臨海エリアの住宅街を軽快に走り抜けます。このままいくと関西空港に行ってしまうので、日根野で下車し阪和線に乗り換えます。関西空港ができたときは臨海エリアももっと開発されるかと思ったのですが勢いは続きませんでした。りんくうゲートタワーが片方だけなのが象徴的です。
山中渓(やまなかだに)には午前8時に到着。身支度を整えて出発です。

老人ホームの脇を通って広い林道を行くと、森の中に似つかわしくない銀色のゲートが見えてきました。「なぜ、ここに?」行政ってわかりませんね。
阪和自動車道の下をくぐったらすぐに左に折れて尾根末端からどんどん上っていくという感じです。


天気は曇りの予想に反して晴れまくっています。今回のルートは大概樹林帯の中を歩くのが唯一の救いです。時折出てくる露岩や鉄塔ではまともに日射を浴びて危険を感じる暑さでした。どうしてよりにもよって低山歩きを選んでしまったのだろう?暑いに決まってるやん。


樹林が茂っているので基本的に展望は効きませんが、和歌山の紀ノ川が見えた時はあまり見たことのない風景でしたので、新鮮でした。昔は子供と和歌山北港の海釣り公園へよく行ったな。その海釣り公園は台風時の波で損傷し閉鎖されたままとのことだ。

それとこのルートのよいところは、アップダウンが少なく(小さく)平坦な道が多いことです。自分の最近の傾向としては、山行時間が6時間を超えるころから「あれ、なんかしんどいな」と思い出し、「なんか疲れたな〜」と思うのは7時間くらいのことが多い。精神的に堪え性がないだけかもしれませんけど。
長い距離を歩くトレーニングとしては良いルートですが、大きい負荷をかけたいと言う人はもしかしたら物足りないかもしれません。

2.縦走の終わりのご褒美は青い大阪湾


下の写真の札立山もそうでしたが、このルートには至る所にお手製と思われるベンチが多くありました。大変な作業ですよ、これは。許可は取っているのだろうか?

やっと飯森山に到着しました。ここで初めて大阪湾側を望むことができました。淡路島や四国、関西空港も見えます。



そこからはほぼ下る一方ですが、尾根の末端まで忠実にたどる道のようで標高200メートルあたりで上ったり下ったりでなかなかそれ以上に標高を下げません。

第二阪和道の高架をくぐり、そのあとの上り返し(少しだけど)がしんどかった。住宅街に入るとまもなくで南海電鉄みさき公園駅に到着しました。
関西の中高年の方は記憶にあるかもしれませんが、ここにはかつて遊園地と動物園がミックスしたようなレジャー施設がありました。小さい子供さんに人気だったようですが、時代の流れに逆らえず惜しまれながらの閉園となったのです。廃園したのは2020年3月のことですが、もうレジャー施設の跡かたはみつけることができませんでした。再開発もスケジュール通り進んでいないようです。
紀泉アルプスははっきり言って「アルプス」らしい岩稜や、飯盛山以外はあんまり眺望もよくありません。樹林の中のやせ尾根があったことくらいですかね。まあ、そんなこんなを確かめるのも「ご当地アルプス」を訪ねる面白さでもあります(笑)
■紀泉アルプス(2024/9/16)
JR山中渓駅(8:10/10:20)雲山峰(10:20/14:05)飯盛山(14:10/15:30)南海みさき公園駅
コメントを残す