能勢の妙見山(初谷コースから新滝道)地元の人に愛されている山ですね


阪急沿線といっても能勢電鉄沿線は全然馴染みがありません。妙見山もお参りの山というイメージがあってこれまで足を運んだことがありませんでした。今回初めて行きましたが、とても地元の人に愛されている山ですね。
のんびりしたくて行った2024年12月の山行です。

里山の風景
里山の風景(山は妙見山ではありません)

■能勢妙見山 2024/12/7
能勢電鉄妙見口駅(8:35/10:45)妙見山(11:20/12:35)妙見口駅

1.能勢電鉄妙見口駅から初谷コースへ

ヘッドマークはコラボ中(2025年3月27日まで)の「トムとジェリー」。この車両は「タフィー」です!

川西能勢口から能勢電鉄に乗り換え、山下駅で妙見口駅行きに乗り換えました。山の中を行く様は南海高野線の極楽橋行きを思い出させる秘境列車の趣です。こんな山中に住宅街があるのですからびっくりします。やがて終点の妙見口駅に着きました。

能勢電鉄妙見口駅
能勢電鉄妙見口駅

駅前には大きなマップもありますし、道中は基本的によく整備されていて道標もしっかりあります。今回は渓流沿いの道として知られている初谷コースを選びました。

初谷コースへ
初谷コースへ

住宅街はすぐ終わり、すぐに山の中に入って行きます。この途中で自治会作成のガイドマップが張り出されていました。「自治会作成とはすごいな」と思いましたが、これはこの後も続きました。

吉川自治会によるガイドマップ
吉川自治会によるガイドマップ

これは炭焼き窯の跡。この辺りは超高級炭として京都の茶道でも使われる「菊炭」の発祥の地とのことです。池田の方だと聞いたことがありましたが、こんな街の間近でやっていたのですね。

炭焼き窯
炭焼き窯

台場クヌギもありました。クヌギの木を切って、炭を作ってと教科書に出てきそうな里山の風景がイメージできます。

台場クヌギ
台場クヌギ

この辺りは鉱物の産地でもあったようです。特に光風台あたりにたくさんの銅の鉱山があったとのこと。この穴は試掘後のようです。

鉱山跡
鉱山跡

歩いていると、小さな水性生物の採集をしているグループがいました。とても小さいガムシです。やっぱり自然が残されている証拠なのでしょう。

初谷の紅葉
初谷の紅葉

突然現れた現代アート!なんだこれは!
鈴木貴博さんという方の「キバとタマゴ」「あしあと」という作品です。地元の方と出会った鈴木さんがこの地にアート作品を残しました。
この地元の方々は一体どういう人たちなんでしょう。何かとても意識の高さを感じさせます。

現代アート鈴木貴博の「キバとタマゴ」「あしあと」
現代アート鈴木貴博の「キバとタマゴ」「あしあと」

この看板を目印に山道になります。

ここから妙見山へ
ここから妙見山へ

川の横断はありますが、どれも大したことはありません。気落ちのよい渓流沿いの道が続きます。

気持ち良い渓流沿いの道
気持ち良い渓流沿いの道

やがて道は右上するようになります。空がもう見えています。

右手に登って行く
右手に登って行く

斜面を登りきると車道に出ました。しばらくは車道を歩きます。

車道に出た
車道に出た

すぐに「参道口」というところから山道に再び入りました。

車道から再び山道へ
車道から再び山道へ

鳥居が出てきました。もうすぐ山頂でしょう。

2.北極星信仰の能勢妙見山へ

鳥居が出てきた
鳥居が出てきた

写真を撮り忘れたのですが、「戻り馬」という石像の馬がありました。戦中に金属製と思われて供出されたものの、石像だとわかって戻ってきた馬だそうです。それ以来、出征中の兵士の帰還を願う人がお参りするようになったとか。現代では旅行や入院から戻ることを祈願するそうです。なんで写真撮らへんかったんやろ。いいエピソードだと思いません?

本殿へ続く道
本殿へ続く道 雰囲気の良いところです

能勢妙見山はホームページのトップページに次のように書かれています。

能勢妙見山は、運命を司る星の王様「北極星」をお祀りする、北極星信仰の聖地です

開運の神様、勝運の神様として知られていて、この日も参拝する人が絶えずいて、祈祷が聞こえていました。

本殿前の風景
本殿前の風景 右端に見えるバス停は阪急バスから譲り受けたもの。令和元年7月7日までバスがあったとは…

本殿から一段上がるとなんと現代的な建物がそそり立っていました。「星嶺」という信徒会館で、星降りの伝説を象徴する建物だそうです。設計は京都大学の高松伸氏で信仰のルーツ「星」と能勢家の紋章「矢筈」をモチーフにしています。高松伸氏はキリンプラザ大阪の設計者でも有名です。

星嶺と呼ばれる建物
星嶺と呼ばれる建物
星嶺からの風景
星嶺からの風景 大阪湾に甲山や六甲山も
三角点
彰忠碑の後ろにある三角点 案内の看板は丁寧につけられている(笑)

下山路は廃止されたケーブルカーを見たいと思い「新滝道コース」を選びました。途中には紅葉もあるのですが、歩きやすそうなのは、尾根道の「上杉コース」かもしれません。

3.廃止のケーブルカーを見て、里山の風景を楽しむ

新滝道コース
新滝道コース
白瀧稲荷神社
白瀧稲荷神社 神秘的な雰囲気がありました

やがてケーブルカーの車体が見えました。これが2023年12月3日で廃止されたケーブルカーかぁ。ちょうど1年前まで稼働していたとは、ずいぶん頑張りましたね、お疲れ様でした。

残されたケーブルカーの車体
残されたケーブルカーの車体
妙見の森ケーブル黒川駅
妙見の森ケーブル黒川駅 山の上に登る線路が見える
里山の風景
里山の風景

あとは妙見口駅までゆっくり歩きました。途中の風景は「これぞ里山」っていう風景でした。地元の人がこの風景をとても誇りに思っているのを感じます。ありそうでなかなかない良い風景です。
とても良い癒しのハイキングとなりました。

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