高島トレイルの百里ヶ岳は黄葉がすごかった 公共交通機関日帰り


百里ヶ岳 錦秋とはこのことだな
百里ヶ岳 錦秋とはこのことだな

滋賀県と福井県の県境にあって高島トレイルの稜線上にある百里ヶ岳(ひゃくりがだけ)に登りました。朽木の奥深くにたたずむ静かな山で、関西百名山にも数えられています。バスの便が限られているのがネックでなかなかチャンスがありませんでしたが、紅葉を期待して思いきって実行に移しました。結果は…大正解でした。

■百里ヶ岳 2024/11/13
小入谷バス停(9:35/10:55)シチグレ峠(10:55/11:25)百里ヶ岳(11:45/12:30)木地山峠(12:35/14:15)木地山バス停

1.バスで小入谷に行くため、京都発6時32分近江今津行きに乗る

京都6時32分発近江今津行きのJR湖西線に乗車します。

京都6時32分発近江今津行き
京都6時32分発近江今津行き

11月中旬となると夜が明けたばかりで、唐崎あたりから琵琶湖の向こう側に朝日があがり、湖面がキラキラとしていてとても気持ちいい。左側は比良の山が見えますが、年末までに雪は積もるのだろうか不安です。

唐橋の駅で日の出
JR湖西線唐崎駅で日の出

安曇川に着くと、バスターミナルにバスが待っています。7時39分発朽木学校前行きの江若交通のバスに乗ります。途中から小学生や中学生が乗ってきます。保護者の方が見送りに来ているのをみると、子供を大事にする地域なんだなあと思った。

朽木学校前バス停
朽木学校前バス停

朽木学校前で高島市のバスに乗り換えます。客は私一人です。220円で小銭必要です。梅ノ木からどんどん山間部に入って行きます。朽木の川の水がとても透き通っています。キャンプ場がいくつもあって競合して共倒れにならないのかなと、いらない心配をしてしまいました。

小入谷バス停
小入谷バス停
ススキがきれいだ
ススキがきれいだ 朽木の川沿いは結構ススキが多かった
高島市営バスを見送る
高島市営バスを見送る

小入谷(おにゅうだに)でバスを降ります。この辺りは雲海見物でも有名なようです。川を渡って歩いていくと、さっそく黄葉が見られました。

2.百里新道は黄葉が見頃でした

はやくも黄葉
はやくも黄葉
朽ちた白い登山道標識
朽ちた白い登山道標識 この山は全体的に標識が少ない

堰堤前で川をわたって一登りすると、登山口に到着。滋賀県のパンフレットによると近くに駐車場があるそうです。

百里ヶ岳登山口
百里ヶ岳登山口

山に入っていくと黄葉がどんどん進んでいきます。何度も足を止めて写真を撮りました。しかしどんどん黄色い世界が増していくので、写真を撮らないわけにはいきません。

登山口からすぐに黄葉が始まった
登山口からすぐに黄葉が始まった
黄葉がきれいだ
黄葉がきれいだ

黄葉だけでなく、この辺りはしっとりしていて、きのこもいくつも見かけました。だいたい新道と名がつく道にろくなものはありませんが、この百里新道は全体になだらかで、とても歩きやすい道です。

キノコが出ていた
キノコが出ていた これはこんがり色が美味しそうだけど、食用できるかはわかりません
これもきのこ?
これもきのこ? 割れ目から吹き出ているようなんですが…

特にすごいと思ったのが700m付近の林です。視界全体が黄色で埋め尽くされて、なんというか光の渦の中に身を置いているような感じでした。

700m付近の黄葉
700m付近の黄葉

そこを過ぎるとブナが本格的に出てくるのですが、その辺まで上がると葉っぱは散りぎみでした。もう少し前ならきれいだったのでしょうね。

ブナの葉は散っていた
ブナの葉は散っていた

それでも木々の合間から見える山肌は「錦秋ってこういうことを言うんだろうな」と思わす色付き具合で、それはとても心落ち着かせる具合なのでした。

百里ヶ岳 錦秋とはこのことだな
百里ヶ岳 錦秋とはこのことだな
やっと百里ヶ岳の頂上が見えた
やっと百里ヶ岳の頂上が見えた

百里新道分岐です。県のパンフレットに載っているルートは頂上を往復した後に、「おにゅう峠」を経て小入谷に戻るというものです。今回私は木地山に下山するので、ここには戻りません。

百里新道分岐
百里新道分岐
分岐からしばらくはなだらか
分岐からしばらくはなだらか

ブナの紅葉はほぼ終わっていて、山頂部はやや寂しい感じがしました

山頂付近はブナ林だ
最後の登りだ 山頂付近はブナ林だ
高島トレイルの黄色いテープ
高島トレイルに入ると黄色いテープに導かれます

夢中で登っていると11時半前には山頂に到着しました。

百里ヶ岳の山頂は広場になっている
百里ヶ岳の山頂は広場になっている

予定よりだいぶ早く着いたので、ゆっくりしようと思いますが、北寄りの風がけっこう吹いているので結局15分ほど休憩して木地山峠へ出発します。

落ち葉の道
落ち葉の道

3.木地山峠からの道は荒れ気味 けっこう道を外しました…

バスの時間までたっぷりあるので、のんびりと行きましょう。
木地山峠への道は全体的に植林がなされていて、薄暗い感じがします。30分ほど歩くと木地山峠に着きました。お地蔵さんが祠のなかでたたずんでいました。

木地山峠 祠にはお地蔵さんがいらっしゃいました
木地山峠 祠にはお地蔵さんがいらっしゃいました

ここから木地山まで沢筋を下ります。最初は水場への道とあってしっかりした道ですが、そこからは荒れ気味です。それでも黄色いやピンクのテープを探しながら斜面につけられたトラバース道を行きました。

木地山峠からの下山路
木地山峠からの下山路

何度も道を見失いましたが、テープが見つからなければ間違っていたということで、その際は見渡してテープを探し道に合流することができました。

荒れてるなあ
荒れてるなあ
渡渉も多い
渡渉も多い

木地山に着いたのは14時過ぎ。そこからゆっくり本を読んだりして時間をつぶしました。

木地山の集落
木地山の集落

木地山のバス停にアンテナが立っていて「なんだろう」と思って近づいたら、放射線量がデジタル表示されていました。「そうかここは原発が近いんだな」と気づきました。原発近隣地域のリアルですね。

木地山バス停
木地山バス停

木地山バス停発は16時5分、朽木学校前に16時30分に着き、16時35分の江若バスに乗り換えて安曇川駅まで。安曇川駅17時15分の新快速に乗ることができました。
小入谷バス停に戻ると16時38分出発で朽木学校前に17時33分着なので約1時間の違いですね。

暮れゆく朽木
暮れゆく朽木 バス車窓より

今回木地山峠から下山しましたが、これはちょっと初心者だけではしんどいかもしれません。安全なのは小入谷バス停に戻ることです。

それにしても黄葉すごかったな。想像以上に印象深い山行となりました。満足度高し、です。

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