関西からですと北陸まで足を伸ばすと、展望が良い山に出会えるような気がします。
取立山(とりたてやま)は福井県と石川県の加越国境上の山で標高1,307m。コースタイムは往復5時間ほど。山頂からは白山の展望が素晴らしく、天気が良い日は多くの人が訪れ、初心者が雪山経験するのにもおすすめです。

私は昔から山スキーとして挑戦したいと思っていました。パウダーという記述もある山ですが、私が訪れた時は、表面が板状となってスキーをコントロールするのに苦労しました。修行でした…
■取立山BC 2025/2/15
取立山駐車場(7:35/10:25)取立山(10:50/12:35)駐車場
1.東山いこいの森(閉鎖中)から 大勢の人でトレースはバッチリ
東山いこいの森をナビに入れて北陸道から福井北JCを中部縦貫道方面を勝山まで乗ります。国道157号線を走ると、スキージャム勝山の分岐を過ぎてまもなくで到着しました。車だとこんなにアプローチがいい山なんですね。知りませんでした。
7時半に到着すると駐車場は満車でしたが、路肩にも停められるよう?除雪されていて、車を停めることができました。
入り口から一段上がったところで準備を進めます。圧倒的にツボ足またはアイゼンの方が多いのですが、せっかくですのでシール登行を試みます。
駐車場の向こうに見える白い山々に早くも興奮してきます。

東山いこいの森はバンガローなどもあるのですが、雪の下にうもれています。電線も頭上すぐ近くで触れてしまいそうです。この施設は福井県勝山市の施設ですが、現在は閉鎖してしまっています。こういう閉鎖中の公営の公園施設ってよく見るような気がします。維持するのが難しいのでしょうね。

登山者につられて同じトレースをたどりましたが、やはりスキー登行とは相容れません。860mの小さなポコは登らなくて良かった。

それにしても上がるにつれて、東側の白い山々から目が離せません。下の写真で一番左は大日岳と思われます。

夏場は駐車場になるという白い雪原の向こうにこれから登る尾根が立ちはだかります。

この尾根に上がるまでがなかなかの急登で、スキー登行組はことごとくペースが上がらず、私も音を上げてスキーを担いでトレースをたどります。小幅のトレースがきっちりあって早い早い。無理にシール登行するのをやめてこの後ずっとスキーを担ぎました。

ここを登りきって尾根上に立つと前方に続く白い尾根!
2.白い尾根が頂上まで続く そして白山の絶景!

さらに雄大な景色が眼下に広がります。経ヶ岳と法恩寺山。法恩寺山はスキージャム勝山がある山ですね。かすかに音楽が流れてきたような、気のせいかな。

法恩寺山の右肩に白い山が見えるのは、部子山(へこさん)と銀杏峰(げなんぽ)かな。

振り返ると大日山と勝山市街が見渡せます。

少し登るとかわいらしい雪庇が出ていました。尾根上の木々が低くなり、白い尾根が青空に伸びていく、最高の景色です!


白い尾根は思いもかけず細くなってきて、左手に尾根を乗っ越すと白山が見えてきました。ここで皆さん感嘆の声をあげていました。わ〜



取立山の頂上に着きましたが、多くの人が休憩しているのはもう少し先…白山を一望できる特等席です!

取立平避難小屋はどこでしょうか?雪の下かな?右手に歩く人は大長山方面でしょうか?左手へ行く人も見えます。こつぶり山や護摩堂山へ行く人もいるようです。

私はさっそく滑走の準備に。「いいですね〜」と言われるのが恥ずかしい。雪質と尾根の狭さから、たぶん(私の実力では)苦労するので「それがそうでもないんですよ」と返すのが精一杯でした。
3.滑走は修行でしたがそれもまた楽し 温泉でフィニッシュ

滑走は最初は良かったのですが、そのうち板状となってスキーが言う事を聞いてくれません。怪我をしたくないので、途中から往路で担いだ急坂まで担ぐことにしました。

駐車場からは再びスキーをはいて、トレースから外れ林道へ。途中からショートカットしましたが、もう少し林道を忠実に辿ったほうが正解だったかもしれません。なんとか東山いこいの森に出てきました。

12時35分に下山でした。山頂から1時間45分。歩いて降りた人の方が早かったりして…

帰りに国道157号線の大きな看板に誘われて勝山温泉センター水芭蕉に寄りました。大人670円でした。スキージャム勝山の利用客も多いようです。清潔で大きくてゆっくりできました。

スキーで苦労しましたが、それが楽しくもあります。
それも白い尾根と白山の大展望があったからに違いありません。今度は水芭蕉の咲く頃に来るのも良いなと思いました。
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