アプローチに恵まれ、北八ヶ岳、白樺湖をはじめとする観光地の山というイメージもあって、自分の中で蓼科山は少し後回しにしていたように思います。でも冬で一人で登れる山を探していると、ちょうど良い山であるように思えました。
円錐形のフォルムはどこから見てもそれとわかるもので「諏訪富士」と呼ばれるのもうなづけます。深田久弥氏の日本百名山によると、昔の人は浅間山を北岳、蓼科山を南岳と呼んで、この二山を東信州の名山とする古い本があると記しています。千曲川を挟んで相対立する姿が目を引くとも。
一度は佐久間側から眺めてみたくなりますが、一般的には南側の蓼科高原側からのアプローチとなります。ベースとなるのは都内からアプローチしやすい茅野駅ですが、冬場はさすがに日帰りでは難しく、結局、始発バスに乗るため茅野で前夜泊することにしました
東京在住時で、コロナ禍でまだマスクをしながら登山している人もいた2022年2月の頃の山行です。
■北八ヶ岳・蓼科山 2022/2/5
石臼台別荘地(8:45/9:30)女乃神茶屋登山口(9:35/11:45)蓼科山(11:50/13:15)登山口
茅野からバスに乗って石臼台別荘地で下車
翌朝7:55発のバスに乗り込み、石臼台別荘地というバス停で下車。自分だけかと思っていたら他に3人下車されていました。それにしても寒っ〜。

ここから45分除雪された車道を歩き、女乃神茶屋登山口から山道に入ります。
女乃神茶屋登山口から 最初はなだらかだがすぐに急登

道はよく踏み固められていて、すぐにアイゼンをつけました。雪がちらつくお天気です。ついでにミドルウェアを脱いでアンダーウェアの上に直接アウターを着ます。アウターのベンチレーターも開けました。

蓼科山は冬山初心者向けと言われています。森林が続いて風に吹かれませんが、急登が3段あってこれがなかなかきつい。アイゼンを雪面にフラットに置くとくるぶしが痛くなります。悲鳴をあげそうです。深田久弥氏もわざわざ書き留めていますから、よほど急登に堪えたのかもしれませんね。
この円錐丘はなかなか傾斜が急峻で、山頂に近いところでは三十二度ある。少し下っても二十八度を示している(深田久弥「日本百名山」より


森林限界を超えると風がきつく、頂上は雪が吹き飛ばされている
やがて森林限界が近づいてきました。途端に風が強まりました。顔をあげていると雪の粒が飛んできてまつ毛にくっつきます。俯いて先行者のトレースを追いました。


頂上近くに来ると風は弱まりました。あまり遠くの展望はききませんでしたが、高く登ってきた実感が湧きます。山頂は2531mです。



下山中に知り合った方に車で送ってもらう。感謝!
山頂を後にして、途中から茅野在住の方と話をしながら一緒に下山しました。仕事の関係で来られたそうですが、茅野のこと諏訪のこと、八ヶ岳のことをよくご存知でした。夏場は七合目から登るのがお勧めとのことでした。花井を聞いていると夏の北八ヶ岳にも行きたくなってきました。
おまけに白樺湖経由で茅野駅まで車で送ってもらいました。感謝〜。初めて会ったのに、昔からの知り合いのような方でした。なんだか別れが惜しい、そんな出会いってあるんだな〜。
人との出会い…考えてみれば久しぶりかもしれません。余韻に浸りながら、14時16分の特急あずさに飛び乗りました。

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