
稲村ヶ岳は1.726mで関西百名山。中学校(大阪市内)の林間学校で洞川温泉に宿泊した際に、男子は山上ヶ岳、女子は稲村ヶ岳へ分かれて登り、男子は登らない山でした。
学生の時はモジキ谷、社会人になってからも神童子谷で沢登りしましたが、稲村ヶ岳のピークに登ったかどうかはっきりと記憶がありません。稲村小屋の覚えはあるのですが…そんなわけで何となく気になる山なのでした。
山行は2019年の年末に一人で登りに行ったものです。ほぼ当時のブログの記事のまま掲載します。
■大峰・稲村ヶ岳 2019/12/28
母公堂(6:40/7:30)法力峠(7:30/8:35)稲村小屋(8:40/9:33)稲村ヶ岳(9:35/12:00)母公堂
母公堂に車を停め、法力峠へ

色々とパートナーさんと考えていたのですが、結局のところ一人で山へ行くことになり、さてどこへ行こうかと考え、冬型が決まっているので日本海側は不安定だろうと、南へ、大峰山へ行くことにしました。
車で登山口の母公堂についたのは午前6時過ぎ。車を停めるとさっそく管理人が出て来て「アイゼンもってる?ここ(母公堂)から登る分にはそれほど危なくないけど、レンゲ峠からの道で2〜3日前に滑落死しているから気をつけて。道の細いところが凍っていて100メートル落ちたらしい」と脅されました。駐車料金は800円でした。

まだ暗い中ですが、樹林帯の道ははっきりしています。左上の鞍部を目指すようになると、空が開けて明るくなって来ました。そこが法力峠でした。

ここは観音峰からの道も合流しています。尾根を乗っ越すようにつけられた道を行くと、だんだんと雪が混じるようになりました。
霧氷を楽しみながら稲村小屋へ


霜柱が大きく成長していましたし、霧氷もだんだんと立派になってきました。誰かに自慢したい気分です。岩場で凍っていてアイゼンが欲しい鎖場もありました。今日は私が初めての登山者のようです。薄い積雪に足跡を残して行きます。

稲村小屋です。管理人さんが言っていたレンゲ峠からの道が合流しています。小屋から大日岳を左から巻きます。念のため小屋でアイゼンを装着しました。
稲村ヶ岳と大日岳へ トラバースや鎖、ハシゴあり

ルートは岩場の下につけられているようで、もしかしたらここが難所とされるトラバース地点かと思いました。この日はさほどの困難もなくスタスタ歩いて行くことができました。

どちらかと言うとそこからの方が悪場のような気がしました。最初12本爪のアイゼンはたいそうな気がしましたが、稲村の山頂直下は割と役立ちました。
稲村ヶ岳の山頂は鉄製の展望台が建てられていました。全く展望はありません。母公堂から稲村ヶ岳まで2時間55分でした。

お天気はなかなか回復しません。それでもガスの合間に大日岳が見えました。コルから大日岳も往復します。梯子や鎖場がなかったら、ロープ必須の良いルートになっただろうなと思います。


この年は大峰でも新しい岩場開拓の話題がありました。視点を変えればルートを創造することができるのかもしれません。

稲村ヶ岳から大日岳に寄って母公堂まで2時間25分でした。

大峰でラッセルするような雪とまみえたら、それはそれで楽しいだろうなと思いました。自分の目で見てその山と対話するようにしてルート、登山の方法を考えていけたら良い気分だろうな、と思います。
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