三上山(近江富士)のんびりとハイキング 新幹線や名神から見える気になる山


御上神社から出発。左が三上山、右が女山
御上神社から出発。左が三上山(男山)、右が女山

名神高速道路を走っていても、新幹線に乗っていても、目につく三上山(みかみやま)。美しい円すい形の姿から「近江富士」の方が通りがいいかもしれませんね。たった432mしかないにも関わらず、その端正な姿から、昔から東海道の旅の道標にもされてきました。関西百名山の一つでもあります。

俵藤太(たわらのとうた)こと藤原秀郷(ふじわらのひでさと)が、瀬田の唐橋にいた大蛇に頼まれ、三上山に住む大むかでを退治したとの言い伝えがあります。藤原秀郷は平将門の征伐でも武勇を馳せた人物です。大蛇は瀬田川の龍王の化神といわれ、瀬田の橋のたもとには秀郷と龍王を祀る橋守神社があるそうです。大蛇とムカデの話は日光の戦場ヶ原でも同じようなのがありますね。

アプローチはJR野洲駅から歩いている記録もちらほら見ますが、今回は御上神社の駐車場に車を停めさせていただいて、のんびりハイキングしました。

■三上山(近江富士) 2025/11/28
御上神社駐車場(11:30/12:30)三上山(13:30/14:00)御上神社駐車場

御上神社から表道で頂上へ 割岩(わりいわ)が楽しい

表道登山口から
表道登山口から

御上神社の駐車場に車を停めます。駐車場の看板には、初穂料として500円の納入願いが記されています。納入場所は神社社務所です。
国道8号線を渡って、山の麓に近づくと表道の登山口に着きました。

今回は、かつて職場でお世話になった先輩とのんびり山行です。テレマークスキーの最初の手ほどきを受けた方でもあります。その滑走の雄姿を見て「あのように滑りたい」と憧れたものです。一緒に岐阜の大日ヶ岳からスキーで高鷲スキー場へ下ったのはもう何年前だろうか?

階段が続く
階段が続く

登山口からずっと階段が続きます。下から見上げたときも「結構な急登だなあ」と想像していたのですが、その通りです。

途中、きれいな紅葉がありました。

きれいな紅葉があった
きれいな紅葉があった

「割岩」との表示がありましたので、寄ってみることにします。肥満度確認の標識がありますが、軽い気持ちで挑みますが…

割岩は楽しい
割岩は楽しい

無事通り抜けましたが、ギリギリでした(汗)

割岩をクリア!
割岩をクリア!

展望ポイントからは、琵琶湖や比叡山、湖南の山々が一望です

琵琶湖と比叡山が見えた
琵琶湖と比叡山が見えた

割岩からすぐに展望所がありました。琵琶湖の向こうに比叡山が見えます。

近江富士はその姿から成層火山のように思いますが、実は火山体ではなく、堆積岩がマグマの影響を受けて硬い岩(ホルンフェルス)となり、それが侵食されて現在の形になったと考えられています。ホルンフェルスは比叡山や大文字山の形成にも関わっているそうです。
下の手すりのある岩盤もそう言われると硬い感じがしました…

岩場には手すりがついている
岩場には手すりがついている

すぐに神社の社があって、もう一段上がると山頂がありました。駐車場から1時間でした。

三上山の頂上
三上山の頂上

山頂直下の露岩の上でカップラーメンを食べたり、お茶を飲んだり、まったりした時間を過ごします。1時間ぐらいはいたでしょうか。久しぶりに会ったので話はやみません。

ここからの眺めは鶏冠山や竜王山など金勝アルプスの山々が見えます。野洲川が流れています。

頂上直下の岩場は展望ポイント
頂上直下の岩場は展望ポイント

裏道で下山 ここも急でした

裏道も急だ
裏道も急だ

下山ルートは裏道からとしました。岩場などはないものの、ここも急坂でした。30分ほどで駐車場に降り立つことができました。その後は守山の天然温泉「ほたるの湯」へ行って汗を流しました。

三上山(近江富士)は「いつか行かなくては」と思っていた気になる山でしたので、いい機会となりました。それよりかつての先輩と久しぶりに話せたのがうれしかったですね。「日本百低山」気分の山行で再会を約束して別れました。

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