関西の花・3月 月ヶ瀬梅渓が見ごろ 春を満喫できる「梅まつり」


鹿飛谷からの一目八景
鹿飛谷からの一目八景

月ヶ瀬梅渓は1922年に名勝として日本で最初に指定されました。同じ年の名勝指定は「三保の松原」「天橋立」だそうですから、名所中の名所と言えるでしょう。
梅の名所としてその名前は聞いていたものの、あまりイメージできていませんでした。今回、訪問することができ、谷全体で1万本といわれるその規模の大きさ、その素晴らしさを堪能し、春の訪れを心身共に満喫できました。アクセスはマイカーでの人も多いですが、私も含めた臨時バスを利用した公共交通の方も大勢いました。

月ヶ瀬には臨時バスの他にも、奈良交通がJR奈良駅、近鉄奈良駅から1日2本バスを出しています。また三重交通も上野市駅から1日3〜4本バスを出しています。
臨時バスは期間限定の土日祝のみですが、往路7本、復路6本と本数は多いです。

せっかく訪れるので、できるだけ多くの場所をウォーキングしたいと思い、臨時バスの終点である「尾山」から月ヶ瀬梅渓のメインロードとも言える帆浦梅林を歩き、高山ダムの方までいったん降りて「一目万本」を見て、八幡橋を渡って紅葉の小道、代官坂をへて「尾山」に戻りました。ついでに月ヶ瀬温泉に入ってさっぱりした1日でした。

■月ヶ瀬梅渓ウォーキング 2026/3/1
尾山口(9:05/9:15)月ヶ瀬梅渓(9:15/9:55)月ヶ瀬橋(9:55/10:30)風の道公園(11:05/11:45)八幡橋(11:45/13:00)尾山口(13:00/13:10)月ヶ瀬温泉(13:10/13:20)尾山口

JR月ケ瀬口から臨時バスで尾山口へ

JR関西本線月ケ瀬口に着いた
JR関西本線月ケ瀬口に着いた

JR大和路線終点の加茂駅で関西本線に乗り継ぎ、亀山行きの列車で月ケ瀬口駅に到着します。月ケ瀬口駅は国道163号線沿いにある「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」がすぐそこで、見下ろすことができました。

月ケ瀬口の跨線橋を渡って向かいのホーム側に行くと、駅前に三重交通バスが待っていてくれました。運賃は510円。ICカードが使用できました。
20分ほどで終点の尾山口臨時バス停に着きました。バス停には月ヶ瀬観光協会の方が出迎えてくれた他、白いテントの下にはパンフレットが積まれて、みなさん手に取っていきました。

臨時バスに乗って尾山口で下車
臨時バスに乗って尾山口で下車

そこからはのどかな道を皆さんが進む方向について行きます。すでに梅の花が咲いていて、気持ちをあげてくれます。

のどかな道を月ヶ瀬梅渓へ
のどかな道を月ヶ瀬梅渓へ

月ヶ瀬梅渓の入り口です。この辺りの駐車場は午前9時の段階では余裕がありましたが、13時ごろにはもう満車で順番待ちの車もありました。早めの到着がオススメです。駐車場は1日700円が相場なようです。

月ヶ瀬梅渓入り口
月ヶ瀬梅渓入り口

入るとすぐに草もちを焼いているお店や土産物屋がありました。この後ずっとお店が続くのですが「梅まつり」が地域の経済に及ぼす影響はすごく大きいのだと思います。ちなみに草もち屋さんも、13時ごろは行列ができていました。

草餅など、帰りには行列ができていた
草餅など、帰りには行列ができていた

月ヶ瀬梅渓のメインロード帆浦梅林、帆浦坂

鹿飛谷からの一目八景
鹿飛谷からの一目八景

おみやげ屋さんから一段下るとすぐに目に飛び込んでくるのが、鹿飛谷の「一目八景」です。五月川(名張川)を見下ろす急傾斜地に梅が咲き誇っています。展望台では交代で写真を撮影します。

お店も狭いながらも軒を連ねていて、空中に飛び出した桟敷もあって、草もちの他、うどんなどの軽食、ぼたん鍋などの和食料亭(見晴荘)もありました。朝から賑やかなことです。

飲食店はすでにお客さんがいっぱい
飲食店はすでにお客さんがいっぱい

月ヶ瀬観光協会の方は「きょうが一番見頃です」と言っていました。お世辞もあると思いますが、本当にそうかと思わせる咲きっぷりです。

青空に映えて美しい
青空に映えて美しい

この辺りを帆浦梅林といいまして、メインの場所になるようです。

梅は見頃です
梅は見頃です

さらに梅の品種園には、様々な品種の梅が植わっています。品種によってはまだ蕾のものもあるようです。

梅の品種園には様々な梅が植わっている
梅の品種園には様々な梅が植わっている

梅の品種園の横には丘があって、みなさん早くも腰をおろしてゆっくりされています。おかの向こうには梅林の緩やかな斜面となっています。帆浦坂というところだと思います。

梅の品種園上の丘には早くも腰を下ろしている人たち
梅の品種園上の丘には早くも腰を下ろしている人たち

黄色いのは蝋梅(ろうばい)ですね。

帆浦坂の辺り
帆浦の辺り(午後の撮影)

しばらく行きますと、月ヶ瀬小唄の石碑がありました。八代亜紀さんが歌ったご当地ソングです。Youtubeで聞いてみましたが、昭和らしさが漂う歌でした。ハスキーな声はかわらずで、歌う八代さんの顔が目に浮かぶようです。

月ヶ瀬小唄は八代亜紀
月ヶ瀬小唄は八代亜紀

月ヶ瀬小唄の3番で歌われている「天神さん」です。

天神神社
天神神社

メインロードともいうべき梅林はこの天神梅林までです。一般の方はここまできて引き返す人がほとんどですが、私は一人ですし、時間もあるので、対岸にあるという「一目万本」に足を伸ばしてみることにします。

代官坂を下って月ヶ瀬橋を渡り、対岸の「一目万本」へ

天神梅林が終わると、月ヶ瀬橋までつづら折りの相当な下り坂です。わかっていたこととは言いながら、帰りはこれを登るので少し気が重いです。

代官坂は登りには辛い
代官坂を下る。登りには辛い(あとで登る)

下から登ってくる人も結構な数います。有料駐車場や月ヶ瀬橋を渡ってすぐに無料の駐車場があるのですが、この坂を登るのは相当しんどいです。家族連れやパートナーからクレームが出かねない登りですね、これは。

月ヶ瀬橋のたもとには梅の資料館があり、梅の由来を知ることができます。
紅花染めに使われる烏梅(うばい)は、完熟した梅にススをまぶし、燻蒸して乾燥させたもの。後醍醐天皇の女官がこの地方に落ち延びてきたときに、ある姫様が製法を教えたといわれています。紅花染めの隆盛とともに、烏梅作りが盛んとなり、梅をどんどん植えて行き、谷全体に梅が咲く今の姿になったそうです。現在では烏梅作りは廃れ、月ヶ瀬の1軒が全国でも唯一だということです。東大寺のお水取りにはその烏梅を使ってツバキの造花を染めるそうです。染めるのは京都の職人さんとも聞きました。

月ヶ瀬橋には歩道なし
月ヶ瀬橋には歩道なし

さて月ヶ瀬橋を渡って対岸へ。ここから歩道がありませんので、やや怖い道筋です。バイクのツーリングの方やドライブの車がひっきりなしに通ります。
無料駐車場を通りすぎてすぐに「うめかの」という食堂があり、その向かいに標識がありました。

一目万本への道へ
一目万本への道へ

やがて松尾芭蕉の碑が経つ場所がありました。ここが一目万本というところだろうか?まさか…この眺めですよ(笑)

一目万本は本当にここかと思うぐらい…
一目万本は本当にここかと思うぐらい…

石碑には「春もやや景色ととのふ月と梅」という句が刻まれていますが、芭蕉が実際に月ヶ瀬を訪れたことを実証する記録はないため、やや押しが弱い名所ポイントとなっているのかもしれないです。

オウバイモドキだろうか?
集落に出ると咲いていた黄色い花。オウバイモドキだろうか?

一目万本はここからの方が納得感がありました。先ほどの芭蕉の石碑からさらに登った「風の道公園」です。

風の道公園の展望台
風の道公園の展望台
風の道公園からの方が「一目万本」
風の道公園からの方が「一目万本」っぽい

元来た道を戻って湖畔まで戻り、車道を歩き進めると「湖畔の里つきかぜ」という道の駅に。そこで八幡橋を渡って右岸へ戻ります。車がすれ違いできない狭い橋です。

八幡橋
八幡橋

高山ダムの向こうに見える梅林は雲景山梅林です。この辺りはダム湖畔の桜の名所となっているそうです。月ヶ瀬は桜の名所でもあるのですね。

雲景山梅林もきれいだ
雲景山梅林もきれいだ

右岸につけられた紅葉の小道はとても歩きやすい気持ちの良い道でした。側壁の落石が生々しかったりしますが、ネットなどで防御されていますので、一応安心です。

紅葉の小径は歩きやすい!
紅葉の小道は歩きやすい!

やがて梅の資料館に戻ってきました。ここから代官坂を登り返し(本当に息がきれました!)、梅を再びゆっくり見直して、バス停へ戻ります。

月ヶ瀬橋の梅の資料館に戻る
月ヶ瀬橋の梅の資料館に戻る

よもぎ餅を食し、月ヶ瀬温泉にてさっぱり

よもぎ餅150円
よもぎ餅150円

梅渓入り口からバス停までの間のお店で、よもぎ餅を買いました。1個150円。あんこが美味しかったです。

臨時バス停から10分ほど歩いて「梅の郷 月ヶ瀬温泉」へ。大人700円。窓からさす日差しがとても明るいお風呂でした。露天風呂も良かった。お肌がツルツルになりました。
温泉施設の横には「ふれあい市場」があり、農産物や梅干し、お茶などが売っています。この駐車場も順番待ちの車列ができていました。

月ヶ瀬温泉は明るいお風呂でした
月ヶ瀬温泉は明るいお風呂でした

あとは14時40分のバスに。ここは早めに並んでなんとか座れましたがギュウギュウの満員。次のJR関西本線も小走り気味でホームに並びましたが座れず。満員の1両編成列車でした。

月ヶ瀬観光協会の方によると3月中旬までが見頃とのこと。やっぱり写真などで見るのと、実際に見るでは大違いを実感した次第です。行ってよかった。


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