
蛇谷ヶ峰(じゃだにがみね)は比良山系の北端にあって、スキー場もあるくらいなので雪がよく降る山です。積雪期のルートしては最短の朽木スキー場からや南面の畑バス停から登るルートもあるようですが、ここではアクセスのしやすい「グリーンパーク想い出の森」からのルートをご紹介します。
JR安曇川駅から登山口近くまでバスが出ているので公共交通派でも行けますし、駐車場もあるのでマイカー派もアクセスしやすい山です。おまけに温泉もあって下山後の楽しみもあります!
■比良・蛇谷ヶ峰 2024/1/26
道の駅くつき新本舗(8:15/8:50)くつき温泉てんくう(9:00/10:25)蛇谷ヶ峰(10:30/10:50)蛇谷ヶ峰西峰(10:50/11:00)蛇谷ヶ峰(11:00/12:00)くつき温泉てんくう
1.電車バスで行く、くつき温泉てんくうの登山口
公共交通で行くにはJR湖西線で安曇川駅まで行かなければなりません。安曇川駅内の観光案内所で9時以降に販売されるバス運賃と温泉がセットになったお得切符があるのですが、それでは入山が遅くなってしまいます。この日は6時31分京都駅発近江今津行きの電車に乗り込みました。

JR安曇川駅の改札を出て右側の出口を出ますと屋根のある通路があってそれに導かれてバス停に行くことができます。バスは現金のみの扱いで770円です。7時39分発です。

朽木学校前で下車するとローソンがあり、目の前に「道の駅朽木新本陣」があります。帰りに寄りましたが、1200円のランチバイキングがあって、お土産も買えますし、時間を潰すには良いところだと思います。

安曇川に差し掛かると、左岸の山々が雪をまとって凛々しく立っています。右岸には蛇谷ヶ峰が見えます。あとでわかるのですが、反射板が立っているのは蛇谷ヶ峰西峰、別名小椋栖(オグラス)峰でした。


車道を歩いていますと、ギュンギュン車が通り過ぎて行きます。おそらく登山者の車でしょう。35分ほど歩くと、グリーンパーク想い出の森に到着しました。グラウンドや山荘、バンガロー、温泉などアクティビティ溢れる施設です。そして駐車場では登山者が出発の準備を進めていました。私もここでゲイターをつけ、衣服はアンダーウェアの上にソフトシェルを着て出発です。

2.グリーンパーク想い出の森から山頂へ
出発前にトイレを済ませておきましょう。トイレ右脇の林道を進みますと、バンガローが立ち並びます。清掃がされているのをみかけました。湖北、湖西のベースにするのもいいかもしれない、と思いました。
林道をしばらくいくと「この先20mで左折」の表示板があり、下の写真の斜面を数m登ると尾根に上がります。一旦沢筋まで降りて右手の尾根のジグザグの急登が始まりました。

急登は地図の552地点まで続きます。犬連れの方や女性のパーティー、夫婦連れ(と、思われる)など様々な人が頂上を目指しています。

地形図の552地点をすぎるとさすがに雪が出てきました。踏み固められているのでチェーンスパイク等があると心強いです。さらに813mの分岐を経ると雪は土で汚れることもなく真っ白な登路となりました。

終始トレースがあるので迷うことはありません。頂上近くになるとルートは平坦になって気持ちの良い道が続きます。朽木スキー場からのルートと合流すると、なんだか賑やかです。頂上は近い!

最後白い稜線をひと登りすると蛇谷ヶ峰の頂上です。この日は空気が澄んでいて遠くまで見渡すことができました。青く大きな琵琶湖の奥には伊吹山が立っています。

新幹線から見る伊吹山は痛々しい山肌でいまひとつですが、この日は真っ白に雪化粧して琵琶湖の前に鎮座していてとっても男前です!

そしてこの山で人気となっているのが、今年の干支のお蛇様です!みんなこの写真が撮りたくて来ているのですね〜
確かに逆さを向いた蛇ですね。目の部分なんかわざと木を植えているとしか思えません。いつの頃からか人気を呼び始め、巳年の今年一気に大ブレイクしたようです。

山頂は多くの人が写真を撮るのに忙しそうです。せっかくなので、小椋栖(オグラス)峰にも寄っていきましょう。蛇谷から鞍部に下り、少し登り返すだけです。ここには下から見た反射板があります。


頂上に戻って風景を見納めたら下山にかかりましょう。シリセードしたり、ヒップソリ持参の方もいました。楽しそうです。途中からはぐちょぐちょの泥道になっているので、転ばないように。とか言う私は一度滑ってリュックが泥だらけになりました(笑)

下山したら、さつそくお風呂に入りましょう!大人750円です。露天風呂やサウナもあってゆっくりお湯に浸かりながらきょう一日を振り返るのもいいかもです。
温泉施設にもレストランや食事処はありますが、シャトルバスで道の駅に戻るのも一手です。道の駅の食事処「さと」はランチで1,200円バイキングをしています。コーヒーも飲めるし、路線バスが来るまでゆっくり過ごすことができます。お土産には上原酒造のお酒がおすすめです。

道の駅には鯖すしや地元産の野菜やキノコも売っていますが、私はお土産に上原酒造の純米酒「くつき村」(¥1,480)を買いました。木漕天秤しぼりという昔ながらの手法で酒造りをされている酒蔵さんだそうです。
旨口でついついお酒が進む、「やばいお酒」でした(笑)。

この日は14時35分のバスに乗って安曇川駅へ行き、新快速に乗って帰路につきました。途中の車窓からも伊吹山が琵琶湖越しに見えました。かっこよくて、目が離せませんでした。
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