敦賀・岩籠山のインディアン平原を周回 駅から駅に…公共交通利用

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インディアン平原
インディアン平原

イントロ 岩籠山の紹介とコースタイム

福井県敦賀市の岩籠山(いわごもりやま)は標高は765mで、敦賀三山(他は野坂岳、西方ヶ岳)の一つです。この山の特徴は、なんと言っても山頂付近の平原に名付けられた「インディアン平原」です。何がどうということはないのですが、平原の中に大きな岩が屹立している様が、なんとなく昔西部劇で見たインディアンが活躍していた舞台を思い起こさせます。

岩籠山へのコースは2つあります。「市橋コース」は登山口から沢沿いの道を何度も渡渉しながら登るルートで、山頂まで2時間。山頂からインディアン平原までは30分。山頂から下りは1時間半です。沢沿いの道なので増水時は注意が必要です。
もう一つの「駄口コース」は登山口からインディアン平原を通り山頂まで2時間半、下りは1時間50分です。(案内板より)

市橋コースの道がつけられている沢は、初心者向きの沢登りコースとしても登られているようですので、今回、足慣らしを兼ねて沢シューズも用意してみました。

■岩籠山 2025/7/5
JR新疋田駅(8:50/9:25)市橋コース登山口から部分的に沢登り(9:25/12:00)岩籠山山頂(12:00/12:15)インディアン平原(12:15/13:25)駄口登山口(13:25/13:50)JR新疋田駅

JR新疋田(しんひきだ)駅には撮り鉄が待っていた

JR新疋田駅は列車撮影の定番の撮影場所らしい
JR新疋田駅は列車撮影の定番の撮影場所らしい

京都発7:00の湖西線、近江今津で乗り換えて、JR新疋田駅に着いたのは8時39分。ホームには2人の男性がいて、談笑しています。「なにかな?」と思っていたのですが、あとでこの新疋田駅は列車撮影の定番ポイントということを知りました。ホームが一段下がったところが絶好なポイントだったそうなのですが、現在は撮影禁止になり「一時期ほどの人気ではなくなった」そうです。この日は「はなあかり」という特別列車が走っていて、それも撮影の対象となっていたそうです。

さらに駅舎には鉄道ギャラリーが設けられていて、撮り鉄の人が撮影した写真が壁一面に貼られていました。なにかと撮り鉄のマナー違反が話題になっている昨今ですが、ここ新疋田駅ではきちんと両者の対話がなされているようですね。

新疋田駅の列車の写真
新疋田駅の列車の写真

新疋田駅を出て161号線を右に折れて歩いていますと、やがて道路の真ん中に水路がある街並みとなりました。ここは疋田舟川と呼ばれるところで、琵琶湖と日本海を結ぶために運河開削の名残りとのことです。江戸時代には疋田まで舟で荷物を運び、ここからは牛車で峠を越えて琵琶湖に至るものでした。なるほど日本海と琵琶湖がつながれば京の都へも便利です。当時の人の野心には本当に頭が下がります。

疋田舟川
疋田舟川

市橋の集落に行くと道案内の看板がありました。駐車場は800m先とのこと。車高制限2.9mというのは途中にあるJRの線路をくぐるために設けられたものです。

案内図
案内図

市橋コースは沢沿いの道 沢登りもやってみた

駐車場には簡易トイレあり
駐車場には簡易トイレあり

やがて駐車場につきました。簡易トイレあり、入山届の箱あり(と思う)。

曲がり角に差し掛かるたびに「ホーっ、オー」「ホー、ホィ」と声をかけていきます。
集落を歩いている時に「こんにちは」とあいさつすると、「クマに気をつけて」と住民の方に言われました。あまりニュースになっていませんが、目撃情報が相次いでいるそうです。私が単独行ということもあり心配になったのでしょう。「そうだ」と思いついたように車から塩分チャージタブレットを両手にいっぱいくれました。優しい土地柄だなあと思うと同時に、クマへの用心を思い起こさせてくれました。

しばらくは幅広い道を歩く
しばらくは幅広い道を歩く

道は最初は林道ほどの幅でしたが、やがて山道となり、沢を渡渉するようになりました。ここで沢シューズに履き替えます。今年初めての出番です。

沢の渡渉部分が出たのでここから遡行する
沢の渡渉部分が出たのでここから遡行する
沢シューズで準備よし
沢シューズで準備よし

さて、沢筋は小滝が現れて、気持ちよく乗り越えていけます。久しぶりの沢登りの感触に、ついついニカニカ笑いとなってしまいます。

小滝は楽しい
小滝は楽しい

斜瀑が現れました。結構本格的なところもあるのだな、と思いましたが、ここは沢芯右側を登ることにします。階段状ですが、ヌメリがあるので慎重にいきます。

右側を登った
右側を登った

すると今度はゴルジュ奥にチョックストーンのある滝です。みるからに悪そうなのでここは左岸につけられた登山道で巻きました。そう、ここの登山道は沢筋のすぐ脇を走っているのです。登山道自体、何度も渡渉が必要ですし、なんなら沢の中を進むところもあるほどです。

これは左岸の登山道で巻く
これは左岸の登山道で巻く

それにしてもヌメリますね。下の写真は右壁にルートをとりました。

ヌメッているので右壁を登る
ヌメッているので右壁を登る
多分登ったと思う
登ったかどうか…記憶にない

この辺りまで来ると、ヌメリもあって、もういいかという気分になってきました。それに、登山道がすぐ脇をとっているので、颯爽と登る実力があるならまだしも、おっさんが一人で滝に取り付いて行き詰まっている状態になっているのはあまりお見せしたくありません(笑)

この辺りは一人では心細く登山道へ逃げる
この辺りは一人では心細く登山道へ逃げる

もういいや、という気分になって沢シューズを脱ぎました。ちゃんとパーティーで登っても面白い沢だと思いますが、単独行では所詮できることが限られてきます。(←言い訳っぽくてすみません!)登山道が近いのは安心ですが、見られたらちょっと恥ずかしいかもです。

コギボウシ
コギボウシ

そうこうしているうちに堰堤が現れました。堰堤のあとは沢の流れも小さく雑然とするので、沢登りは堰堤までですね。そう考えると、入谷は駐車場からすぐにした方が良かったかもしれません。

堰堤は中、小、大と続いてやがて二股に到着。左股にルートをとって、やがて右手の尾根に上がっていきます。

堰堤が現れて遡行をやめる
堰堤が現れて遡行をやめる

岩籠山とインディアン平原 駄口へ下山して周回できた

稜線に上がるといい感じの森
稜線に上がるといい感じの森

尾根の上に上がるといい感じの森でした。それからすぐで、岩籠山の山頂に到着しました。曇っているので遠くはわかりませんが、すぐ近くにインディアン平原が見えます。

岩籠山の頂上
岩籠山の頂上

頂上から降りると、下の風景が見えました。なんとなく西部劇で出てきそうな荒野を思い起こさせます(あくまで個人の感想です)。全然違うのにそう思い起こさせるところがすごい、名付け親はいいセンスしていますね。

インディアン平原
インディアン平原

印象的な岩に近づいてみると、クジラのように見えました。下の部分だけ見ればサメのようにも。

クジラのように見えるけどな
クジラのように見えるけどな

さあ、そこからは下山です。駄口への案内にしたがってずんずん下りていきます。

駄口方面へ
駄口方面へ

あっという間に161号線のドライブイン駐車場に着きました。ここが駄口の登山口です。道路の向かいに登山者用駐車場がありました。ここから30分ほど歩けば新疋田駅に周回することができます。国道161号線はトラックもバンバン走るので少し怖かった。途中から生活道路に入りました。

駄口コース登山口
駄口コース登山口

敦賀へ行って、日本酒を買い込む

敦賀のますよねという店の海鮮丼
敦賀のますよねという店の海鮮丼

14時8分の敦賀行きの列車に間に合ったので、敦賀へ行き、せっかくなので海鮮丼を駅前の「魚とごはん ますよね」というお店で食べました。普通に美味しかったけど2,680円。そんなものかな?普段あんまり食べたことない値段なので、わかりません。でも駅前で時間がないときには便利だと思います。15:20敦賀発の新快速で帰りました。

お土産は勝山の日本酒「一本義」の純米吟醸にしました。辛口のお酒で美味しかったです。ボトルが青くて印象的です。

勝山のお酒「一本義」
勝山のお酒「一本義」

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