阪急電車の宝塚線で川西能勢口を過ぎると宝塚までの間、北側に山が連なっています。住宅地とゴルフ場が迫り、開発が進んでしまっているという感じですが、行ってみると滝あり、岩尾根ありなど地形の変化が楽しく、時折開ける展望も気持ちよく、おまけに謎の噴水岩があってさらには西国三十三所の札所で有名な中山寺にお参りもできる変化に富んだお得感がいっぱいのコースでした!

■宝塚・中山 2024/11/25
阪急山本駅(9:50/12:10)中山最高峰(12:35/14:05)阪急中山観音駅
1.阪急山本駅から最明寺滝へ
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阪急電車宝塚線の急行に乗って山本駅まで25分です。この日は午前10時前に山本駅に到着。駅から少し大阪寄りに戻るように歩くと、貝尻池広場がありそこを左に折れて目の前の山を目指します。
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川沿いの道を歩いていると赤い橋が見えてお地蔵さんが並んでいます。右側のものはちょっと異国の人のようでした。

山道に入りますが、意外と岸壁が迫ってきて「こんな街近くの沢が…」と意外な感じがします。分岐からまずは最明寺滝を目指して250mほど歩きますと、突き当りに左岸の岩が貼り出しその脇から滝の水が勢いよく流れています。

さらに奥の社は鋭い凹角状の切れ込みの下に祭られています。もともと中山に興味を持ったのは近くの惣河谷支流奥壁という岩場が「関西の岩場(白山書房)」(昭和60年発行)に載っていたからなのです。う〜ん低山なのにこの険谷ぶり、中山連山の谷は侮れません。
2.岩尾根を越えて中山最高峰へ
登山道にはこれでもか!というくらい山火事注意の看板が設置されています。以前、大規模な山火事がこの辺りであったのを覚えています。ネットで調べてみると2002年のことのようです。もうそんなにたつんですね。

分岐に戻り稜線に上がると、稜線の向こうに住宅街がすぐそこまで迫っています。すごいな。

さて前半のハイライトの岩尾根が出てきました。スタンスもあって登りやすいところを選んでいけば行ける感じですがロープ類はいっさいありません。グリップのきく靴のほうがよいでしょう。下りはちょっと要注意かもしれません。

岩尾根の上は展望が開けます。六甲山方面では甲山の存在感出してます。

中山自体が450mほどの山ですので、アップダウンはありますが、きつくはありません。



ゴルフ場を右手に見ながら稜線を忠実にたどっていくと、両側がフェンスに挟まれた道となります。土地の権利関係とかの問題でしょうかね。

12時20分ごろ中山の頂上に着きました。ここでカップラーメンとコーヒーをいただきます。魔法瓶のお湯で簡単です。

3.渓流沿いの道には噴水岩、そして中山寺にお参り
いったん先ほどの道を戻り数メートルで右に折れます。標識の奥の院方面へ。やがて分岐点が現れて中山寺へ。

天宮塚はとても景色の良い展望所。ここでお昼ご飯の方も結構いて、なるほど山頂よりこちらの方がよいかもです。
左に伊丹空港。大阪方面に目を移すと梅田の高層ビル群やあべのハルカスが見えます。その向こうに二上山や葛城山、金剛山。奥の山は大峰とかになるのかしら。いい天気だな〜。

ぐんと高度を下げて渓流にまで下りてくると、尾根道(東尾根)と渓流沿いの道に分かれます。私は渓流沿いの道を選びました。何度も渓流を渡ったりしながら降りていきます。

沢を見下ろしながら歩いているといると、赤い岩床が見えました。並んで歩いていた方が「温泉であんな色になってるんですよ」と教えてくれました。「へ〜」なんて感心しながら写真を撮っていて、その時は気づかなかったのですが、右手に下から噴き上げているのがおわかりでしょうか?

これ噴水岩と言うそうです。ネットで調べていたらこれを破壊する行為が過去にあったそうです。誰がなんのために?あまりにも意味不明です。
やがて道は右岸沿いの平坦な道となってそのまま中山寺へと導いてくれました。ちょうど七五三の家族連れがちらほらいらっしゃって華やかな雰囲気でした。和みます。

すごくコンパクトにまとまったハイキングコースだと思いました。これはいい。おすすめです。
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