京都北山・峰床山 葛川中村から大悲山口まで公共交通日帰り 帰りのバス待ちが長かった…


京都北山は派手さはないけど奥ゆかしくて情緒があって好きな山域です。人もあんまりいないのでそれもまた良い。雪が積もったらなら、なおのこといい。難点をいえば夏場はヒルが出るということ(泣)
だから冷え込みがきつくなる11月頃になったら行こうとずっと考えていました。第一弾が百里ヶ岳で、第二弾に選んだのが峰床山です。山頂直下には八丁平という高層湿原があるのも魅力的です。問題はアクセスですね〜。2024年12月の山行です。※バスは冬季運休あります。時刻は事前にお確かめください。

峰床山山頂は人で賑わう
峰床山山頂は人で賑わう

■京都北山・峰床山 2024/12/1
葛川中村バス停(9:35/12:10)峰床山(12:35/14:20)花背の三本杉(14:30/15:25)大悲山口バス停

1.江若バスで葛川(かつらがわ)中村バス停へ

JR堅田駅前でバスを待つ人たち
JR堅田駅前でバスを待つ人たち

JR堅田駅前は相変わらず登山者で賑わっています。出発時は数人の立ち客がいましたが、ほとんどが還来(もどろぎ)神社で下車しその後はゆったりです。およそ40分ほどバスに揺られ、葛川中村(かつらがわなかむら)バス停でおります。ちなみにこのバス停で下車したのは私一人でした。

葛川中村バス停 バスを見送る
葛川中村バス停 バスを見送る

バス停から安曇川を渡って学校脇の林道を上がっていきます。学校の紅葉がとってもきれいでした。今年一番かも。

葛川学校
葛川学校
葛川学校の紅葉
葛川学校の紅葉

2.江賀谷から中村乗越を経て八丁平へ

林道脇には大きな岩が時々現れます。大きさはボルダリングできそうなくらいだけど苔むしていて無理か。

大きな岩が所々にある
大きな岩が所々にある

林道終点で江賀川の右股に入るため、沢を渡ります。沢沿いのふみ跡をテープ頼りに何度か渡渉しながら進みます。

江賀谷右俣
江賀谷右俣

大きな岩が2つドーンとありました。たぶん道標があったと思われる朽ちた柱が残っていて、ここから左手の尾根を上がっていきます。

大きな岩二つ
大きな岩二つ
中村乗越へ植林帯を登る
中村乗越へ植林帯を登る

実際には左に回り込むように道がつけられていて、やがて中村乗越に着きました。

中村乗越
中村乗越

峠の下には何か広々と開けていて「そこに八丁平がある」と思わせます。ワクワクしながら八丁平へ広い斜面を降りていきます。

中村乗越から峰床山
中村乗越から峰床山

八丁平はいろんなところに防鹿柵が設けられています。湿原の真ん中には進めそうもありません。鹿の食害が深刻だとのこと。ですのであんまり「高層湿原」感は味わえませんでした。
あとでインターネットで調べていると、オグロ坂峠とは逆回りのコースに、湿原ぽい風景が広がっていたようですね。

八丁平
八丁平
八丁平の残り紅葉
八丁平の残り紅葉

私は予定通りオグロ坂峠へ向かいます。広い谷を緩やかに登っていきますと、コップが備えられた水場があって、その向こうに峠が見えてきました。祠があるのが見えます。

3.オグロ坂峠から峰床山にあがる

オグロ坂峠
オグロ坂峠

祠の中には道祖神というか庚申さんのようなモノが祭られていました。ここで鎌倉山から来たと言う2人連れがいらっしゃいました。マイカー利用が一般的でしょうから鎌倉山〜峰床山の周遊コースは結構いらっしゃるようです。

オグロ坂峠の祠
オグロ坂峠の祠

そこから尾根筋を25分ほど進むと、複数の人の声が聞こえてきました。峰床山の頂上です。

峰床山山頂は人で賑わう
峰床山山頂は人で賑わう 西側の展望がすっごくよかった

西側がすごく開けていてよい眺めなのですが、山座同定は全くできず。北東の方向には樹林越しに武奈ヶ岳がわかりましたが、皆子山さえ自信がないという…京都北山の山座同定は難しくないですか?

峰床山から西方向
峰床山から西方向
峰床山の三角点とケルン
峰床山の三角点とケルン

魔法瓶のお湯でカップラーメンを食べ、お茶を飲んで、下山にとりかかります。今から考えると八丁平をもう少し散策してもよかったのですが、花背の三本杉も明るいうちにみたいのでと思い下山します。(それでもめっちゃ時間が余った)

カップ麺は坦々麺
カップ麺は坦々麺

4.花背の三本杉はでかい!大悲山口バス停発は17時50分…

分岐点を峰定寺方面へ
分岐点を峰定寺方面へ 標識は一段上がったところにあって見つけにくかったです

一度林道に出て俵坂峠を経て、峰定寺(ぶじょうじ)を目指します。

いったん林道に出る
いったん林道に出る
分岐を谷あいを下っていく
俵坂峠の分岐を谷あいにとって下っていく
静かな谷あい
静かな谷あい

谷沿いの道を行くとやがて林道に出てしばらく行くと「花背の三本杉」への道と合流しました。もちろん立ち寄ることにします。

花背の三本杉への分岐
花背の三本杉への分岐

10分ほど林道を歩くとひときわ大きい杉が見えてきました。「これかぁ〜!」という感じ。正直周りの杉も立派だし、下から見上げている分には、他よりちょっと大きいかな。という感じですが、一番右に見える東幹が62.3mあって日本一なのだそうです。詳しくは林野庁「花脊の三本杉 樹高測定結果」で検索をどうぞ!
ちなみに京都駅ビルが60m、東寺の五重の塔が55mだそうです。比べるとすごさがわかるというものです。

花背の三本杉 でっかい!
花背の三本杉 でっかい!

峰定寺は柵があって中に参ることはできない雰囲気。諦めて歩いていると、すぐに美山荘という旅館に出てきました。摘草料理で超有名なお店ですよね。たしか洞爺湖サミットで現地に出店していた系列店が世界の首脳へのもてなしの料理として出されたという覚えがあります。

美山荘に出てきた
美山荘に出てきた

そこから30分ほどくだって大悲山口バス停に到着しました。時刻は15時半。
さあここからが長かった。出町柳行きのバスは17寺50分発です。なんと2時間半あります!

大悲山口バス停
大悲山口バス停

まあ、こうなるだろうなと思っていたので、普段の山行ではあまり使わないアルコールストーブを持ってきておりました。これでお湯を沸かして魔法瓶に入れ、お茶を数回に分けてちょっとずつ飲みます。
下山後のお楽しみのおかきも用意してまして、一人でお茶会です♪

アルコールストーブ
アルコールストーブ

まあそれでも十分すぎる時間はあったのですが、私もだいぶバス待ちに慣れてきたのか、時間が過ぎるのが早く感じ、やがて17時50分になりました。京都バスの「アニーローリー」が流れてきました。小学校の時に歌いました。口ずさんでしまいますね(笑)登山者のほか、花背辺りから若い人が乗ってきたりして鞍馬までは結構満員でした。私は出町柳まで乗って京阪に乗ることができました。

大悲山口バス停夜
大悲山口バス停 すっかり暗くなった。

ハッチョウトンボというとても小さいトンボがいるというので、自分が高校生や大学生の時は「八丁平にいつか行ってみたい」と思っていました。峰床山の名前は後から知ったと思います。念願がかなってよかったです。
バスの時刻表を見ていると土日の便は冬場運休するようなので、この辺りへ行くのも今シーズンは今後行けるかどうか?高島のバスは運行するのかな?いずれにしても公共交通で山へ行くのは難しさを増す一方です(笑)

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