
東北は雪もいいしバックカントリースキーに適したたおやかな地形がそこかしこにあります。青森の八甲田、宮城、山形の蔵王、山形の月山もいいですね。それに下山後の温泉も楽しみのひとつです。
今回は秋田駒ケ岳をご紹介します。秋田県第一の高峰で日本ニ百名山。無積雪期には高山植物が咲き、火山の山だけに「ムーミン谷」などの雄大な景色が人気です。積雪期はスキーなどアクティビティのフィールドを提供してくれます。ただし天候判断は慎重にお願いします。
私が訪れたのは2月初旬の連休です。寒波が来ていましたので、友人とも「できる範囲で無理はせず」と申し合わせて東北へと旅立ちました。
■秋田駒ヶ岳BC八合目まで 2025/2/10
アルパこまくさ(7:45/10:45)八合目避難小屋(11:50/13:05)アルパこまくさ
1.神戸空港からスカイマークで仙台へ

一日目は移動日です。まずは神戸から仙台へ飛び立ちます。スカイマーク航空です。神戸空港はアクセスが良くてびっくりしました。ポートライナーを降りたら、すぐにチェックインカウンターがありました。駅を降りてから空港の保安検査場を通過するまで20分くらいですみました。関西空港のピーチはシャトルバスに乗る必要があり、時間短縮のメリットは大きいです。
仙台からは車で田沢湖を目指します。東北道で盛岡へ行って、そこから国道46号線です。およそ3時間くらいでした。この日はペンション宿泊です。
2.アルパこまくさから秋田駒ヶ岳八合目へ
秋田駒ケ岳の出発地点はアルパこまくさです。ペンションの人によると最強寒波で雪は降り続いていているけれど、(北陸に比べると)こちらはドカ雪ではないそうです。意外だなあ。それでも雪は十分です。7時45分出発。

駐車場から一段上がりアルパこまくさの施設を右手に見ながら、携帯電話のアンテナを目指しておかの上に立つと白い雪面が広がります。スキー場跡です。いくつか切り開きの斜面が見えますが、真ん中の切り開きを目指します。

私たちが歩いたところの印象ですが、このスキー場跡はちょっと傾斜が緩いですね。初心者向けにはよかったでしょうが、ちょっと刺激は少ないかもしれません。

切り開きを進んで、9時10分頃にリフトトップ跡に到着し小休止。ここから樹林帯に入ります。

ルートは車道に出ます。カーブミラーのミラー部分だけ顔を覗かせています。積雪は2mくらいでしょうか。



やがて車道から疎林帯に入ります。この辺りからトレースは消えて、尾根はなだらかで特徴のあるものがありません。
ルートファインディングに気をつける必要ありです。私たちもGPSを見たり、コンパスで方向を確かめながら慎重に進みます。


「もうすぐ八合目のはずだが」なんて言っていると目の前にボーっと暗い影が見えました。今回の山行の一つの目標としていた八合目に着きました。沢筋を渡って避難小屋に駆け込みます。

小屋の手前でスノーシューの単独行の方が追いつきました。しばらく思案しているようでしたが、その後山頂を目指して出発されました。


小屋の中はとってもきれいです。ストーブでお湯を沸かしてカップ麺を食べました。食べ終わると途端に寒くなってきます。八合目から上については、登ることはできるかもしれないけれど、スキーで下るのは視界が効かないだけにちょっと危ないなとの意見ですぐに一致!下山することにします。

小屋の裏から滑り出したのですが、小屋横の沢が思ったより深く渡れません。「こら、いかん」となって素直に小屋近くまで戻り、沢を渡って往路のルートに戻ります。戻ると言っても、とっくにトレースは消えています。


疎林帯はいい斜面なのですが、ルートを外さないようにと「進んでは止まって確認」を繰り返しました。車道に出ると一安心。そいてトレールをなぞりながら、スキー場跡の切り開きに到達し、あっという間にアルパこまくさの駐車場に着きました。
3.下山後は乳頭温泉郷の鶴の湯へ!
下山後は乳頭温泉郷の鶴の湯へ。旅行パンフレットで必ず掲載されている人気温泉です。なんともいえない匂いとぬる湯が随一の温泉ですが、この日は露天風呂が清掃で内湯のみ。ちょっと残念でしたが、まあよしとしましょう。日帰り料金は700円でした。

頂上まで行けなかったのは残念ですが、判断としては間違っていないと思います。
課題を一つ作ってしまいましたが、無積雪期の花のシーズンに来てもいいな〜と思いました。
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