九州への山旅1日目・韓国岳登山のあとは鹿児島中央で泊 12月末に公共交通で


大浪池の向こうに桜島、開聞岳
大浪池の向こうに桜島、開聞岳

最初はそれほどこだわっていなかったのですが、東京単身赴任時代に関東、東北の山を登ったのをきっかけに、日本百名山を少しづつ登っています。自分の知らない山や土地を教えてくれるきっかけ作りをしてくれるものとして、評価するようになったのです。とは言うものの、ピークをハントするだけでは勿体無いので、できるだけ「良い登り方はないか」考えているのですが、単独行で公共交通利用となるとなかなか難しいところがあります。

霧島連山の最高峰、韓国(からくに)岳もその一つです。本当は歴史的重みのある高千穂峰まで縦走したいところですが、縦走ルート上の新燃岳(しんもえだけ)の火山活動のため縦走ができないとなると、あまり工夫できる余地がなく、ここは韓国岳ピンで登ることにします。

そして開聞岳と合わせて登ることにしました。開聞(かいもん)岳もルートが一つしかなく、他に登りようがありません。

九州へ行く手段として、新幹線、飛行機、フェリーがあります。霧島の韓国岳と開聞岳は鹿児島空港からのアプローチが便利そうです。さらに霧島連山周遊バスのWebサイトを見ても「霧島山登山は霧島連山周遊バスが便利です」と謳っています。そこで次のような予定を組みました。

  1. スカイマーク航空で神戸から鹿児島へ飛行機で移動し、バスを乗り継いで、えびの高原の登山口へ
    韓国岳を登山し大浪池へ下山。バスを乗り継いで鹿児島中央へ移動し宿泊。天文館等をぶらぶら
  2. JRに乗って開聞駅へ移動し、開聞岳を登る。
    登山後は指宿(いぶすき)で温泉に入り、鹿児島に戻ったらバスに乗って空港へ。最終便で神戸へ戻る

いつもより観光も楽しみながらの山旅としました。まずは1日目の韓国岳登山です。

■韓国岳 2025/12/22 実歩行タイム
えびの高原(11:00/12:25)韓国岳(12:50/13:20)大浪池避難小屋(13:25/14:50)大浪池園地休憩所(14:55/15:25)大浪池登山口

空路で神戸から鹿児島へ バスの乗り継ぎで「湯の滝」見物

離陸が7時20分なので神戸空港には最低でも6時半には着いておきたい。このため初めての試みとして、大阪のカプセルホテルに前泊しました。「大東洋」という温浴施設のあるホテルで超快適でした(笑)

神戸に着いたのは翌日の午前6時頃です。ポートライナーへ向かう人が結構いまして、ほぼ全員が神戸空港で降りました。

夜明け前の神戸
夜明け前の神戸

神戸空港がいいのは駅から降りてすぐにチェックインカウンターがあるところです。すぐに機上の人となり、あっという間に鹿児島空港に到着しました。空港に着いてまず目に飛び込んできたのは霧島連山そのものです。下の写真で、左から韓国岳、真ん中に新燃岳をはさんで、右に高千穂峰。霧島連山全体を見るには、鹿児島空港からが最高でした。

鹿児島空港に着くと霧島の山々の大展望
鹿児島空港に着くと霧島の山々の大展望

鹿児島空港から9時発の霧島神宮アクセスバスに乗って、丸尾に9時半に到着します。周遊バスは10時半発なので、1時間ほど時間を潰します。ちなみにアクセスバスで1,500円のチケットを買うと、周遊バスも乗ることができて、コスト的にもうれしい仕組みです。

丸尾①で乗り換え
丸尾①で乗り換え

丸尾は湯けむりが立つ温泉地です。トイレがあるほか、ローソンもあって飲み物や食事も買い込むことができます。上の写真にもありますが、卵などの蒸気蒸しなんかも売っていました。

丸山は湯けむりが立ち上る
丸山は湯けむりが立ち上る

まだ時間があるので、徒歩で15分ほどの丸尾滝(まるおのたき)を見に行きました。柱状節理の滝に、温泉水が混じったため白く濁っています。全国的にも珍しい「湯の滝」だそうです。冬は湯けむりがたちライトアップもされるそうです。なかなか珍しいものを見ることができて、充実したバス乗り換え時間でした。

丸山滝は温泉で真っ白
丸山滝は温泉で真っ白

さて周遊バスに乗って、えびの高原に9時56分に到着しました。バスには高千穂峰に登る男性が同乗でした。男性も公共交通で登山する趣向のようでして、翌日は開聞岳に登るところまで一緒。色々と情報交換できました。こういう出会いも公共交通ならではの楽しみですよね。

えびの高原から韓国岳へ登山スタート

霧島連山周遊バスがえびの高原に着いた
霧島連山周遊バスがえびの高原に着いた

駐車場から韓国岳を目指します。日本庭園のような風景です。

えびの高原から韓国岳
えびの高原から韓国岳

しかし油断してはいけません。下の写真のように、霧島連山はいまも活発な火山活動をしているので、注意が必要です。

2026年1月時点で、新燃岳は噴火警戒レベル2(2km圏内立入禁止)、硫黄山はレベル1(噴火口内等立入禁止)、お鉢もレベル1(火口内立入禁止)となっています。念のため登山する前は霧島市のHPなどでご確認ください。

活火山であることを思い出させてくれる
活火山であることを思い出させてくれる

たしかに硫黄山は噴煙が上っていましたし、かすかにガスの匂いもしたような気がします。

硫黄山からは噴煙が立ち上る
硫黄山からは噴煙が立ち上る

しかしこの日はとてもいいお天気でした。硫黄山の左にはえびの高原を見下ろすことができます。その向こうに見える山々は…わかりません、すんません。

えびの高原を見下ろす
えびの高原を見下ろす

五合目には避難小屋があります。

5合目には避難小屋あり
5合目には避難小屋あり

五合目からは右側を巻くように登ります。すぐに八合目、九合目まできます。時々あるのですが、最後の方は合目の間が急に狭くなったような気がします。標識を立てる人次第なのでしょうか?

とにかく道はとても整備されていて、迷うところもありません。さすが百名山です!

尾根上の道を緩やかに登る
尾根上の道を緩やかに登る

桜島や開聞岳、高千穂峰や新燃岳の噴煙など最高の展望が待っていた

五合目から見え出すのですが、桜島と開聞岳が見えました。もう少し登って、大浪池とともに写真をとったのが下の写真です。惑星直列のように並んでいて、理由もなく興奮してしまいます(笑)

大浪池の向こうに桜島、開聞岳
大浪池の向こうに桜島、(左上かすかに)開聞岳

稜線の先には高千穂峰と、その前に噴煙を出している新燃岳です。高千穂峰は素晴らしい三角錐ですね。

高千穂峰と新燃岳
高千穂峰と新燃岳

「高千穂峰まで縦走できたらいいのになあ」と考えていたのですが、新燃岳の噴煙を目の当たりにすると、登山道が規制されているのもなるほどと納得できてしまいます。

2011年に大規模なマグマ噴火が起き、2017年以降に活動が活発化した時にはレベル3にまで引き上げられていたそうです。韓国岳登山にはその時も影響はなかったようですけどね。

新燃岳が登山禁止も納得
新燃岳が登山禁止も納得

12時25分に韓国岳の山頂に着きました。

韓国岳の頂上
韓国岳の頂上

頂上の標識の裏をのぞいて見ると、御鉢の噴火口が見えました。直径900m、深さ300mの大きな火口です。

韓国岳の火口は直径900m、深さ300m
韓国岳の火口は直径900m、深さ300m

日本最大の山頂火口湖、大浪池へ 「お浪の池」の悲しい民話が伝わる

さて大浪池の方に下るとしましょう。韓国岳から大浪池への道は九州自然歩道として木道が整備されているのですが、実際には崩壊しているところもあって、緊張しながらの激下りでした。

大浪池へは激下り
大浪池へは激下り

いったん韓国岳避難小屋まで下ってから、大浪池の外輪山に登り返します。この外輪山が断崖絶壁でして、間違って一歩踏み込んだら…というようなところが多くありました。

大浪池は5万年くらい前の噴火でできた火口に水がたまったもので、水面の直径は650m、水面標高は1,239mで、山頂火口湖としては日本最大の面積です。大浪池には悲しい民話が伝わります。

子宝に恵まれない夫婦が山の神様に願をかけると、やがて可愛らしい女の子を授かりお浪と名付けられた。お浪は美しい娘に育ったが、縁談があっても首を横にふり、ただ寂しく泣いているだけ。ある夜、お浪は山の湖に登りたいと父親に頼み、2人が月明かりの湖畔に佇むと、突然お浪は父の手を振り切って湖に身を投げ、沈んでいった。お浪はこの池に住む龍王の化身だった。それから、この池を「お浪の池」と呼ぶようになりました。(環境省看板より)

大浪池と韓国岳
大浪池と韓国岳

外輪山にはところどころに柱状節理であることを示す地表が出ています。火山活動があった頃の名残ですね。

時々、柱状節理の岩場が出てくる
時々、柱状節理の岩場が出てくる

大浪池園地休憩所が見えてきました。ここにトイレがあると思っていたのですが、「携帯トイレ用ブース」だけで、携帯トイレ(専用処理袋)を持っていない人は利用できません。最近こういうところが増えてきました。携帯トイレは必要なアイテムになってきましたね。百均でまた購入しておこうっと。

大浪池休憩所が見えた
大浪池園地休憩所が見えた

大浪池園地休憩所を過ぎると、途端に下界っぽくなります。庭園にありそうな石畳風の道となり、ひょいひょい下りていくことが出来ます。

大浪池休憩所からは庭園にありそうな石畳風の道
大浪池休憩所からは庭園にありそうな石畳風の道

15時25分に大浪池登山口に到着しました。ここにはやや唐突にシェルターがありました。少し離れたところにトイレもあります。この登山口から登る方も多いのか、道路脇の駐車場にもまだ車がたくさん停まっていました。

大浪池登山口にはシェルターがある
大浪池登山口にはシェルターがある

鹿児島の天文館をぶらぶら

繁華街「天文館」をぶらり
繁華街「天文館」をぶらり

16時6分の周遊バスに乗って丸尾へ。丸尾で空港行きのバスに乗り換え、空港でさらに鹿児島中央行きのバスに乗ります。天文館で下車して、ぶらぶらしますが、大きなアーケードがあって、奥に進むと、白熊のかき氷で有名な「Mujyaki」がありました。が、お腹が空いていたし、かき氷を食べる習慣がないので、そこはスルー。

むじゃきの白熊
むじゃきの白熊

この日は黒豚しゃぶしゃぶを食し、鹿児島中央駅近くのホテルで宿泊しました。

黒豚しゃぶしゃぶは出汁が美味しかったのですが、いかんせんしゃぶしゃぶの肉というものは薄くて、登山後の食事としてはやや物足りない。もう少しボリュームがある食べ物の方が満足感が高いと感じました。お味は本当に美味しかったのですけどね。


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