ニュー登山靴はSirio(シリオ)pf46-4 評価は「しっくりきた」


スカルパのクリスタロ という靴を買ったのは槍ヶ岳の北鎌尾根へ行くときのもので2013年9月でした。なるほど爪先の親指側にクライミングゾーンという「粘着性の高いブロック」があって、岩稜帯の立ち込みにも非常によく対応してくれました。主に無積雪期の日帰りから縦走まで幅広く使っていましたが、2022年の残雪期になって靴底に剥がれが見られるようになり、実際に染み出しを経験したので、ソールの張替えをしました。それから2年…

スカルパ ソール張り替え部分が剥がれてきた
スカルパ・クリスタロ  ソール張り替え部分が剥がれてきた

張り替えに14,740円(税込)かかっただけに「もう少しもってくれ」とは思いましたが、爪先部分のラバーが剥がれてきました。アッパーなど靴全体もだいぶくたびれてきたので今度は潔く寿命と考え、新しい靴を買いに梅田のロッジへ行きました。

使用するイメージを店員さんに伝えます。それは次の4点です。
・主に無積雪期で使うこと。スカルパのクリスタロ よりもう少し「軽め」が良い。クライミングゾーンにはこだわらないが靴底はどちらかというと硬めが好み。
・ゴアテックスで、多少の濡れや低山の残雪期にも対応できる
・主に日帰りだが、軽量化を図った1〜2泊のテント泊にも対応できる
・値段はクリスタロ と同じ2万5千円くらいがベストだが、もう少し高くても良い…

若い店員さんはクリスタロ の名前も知りませんでしたが、クライミングゾーンがついていたと聞いて、スカルパの靴を持ってきましたが、余裕で予算オーバーでした。円安や物価上昇で当たり前かもしれません。

「では」と出てきた靴をスカルパ、スポルティバ、ローバーと履いていきます。色々聞いていますと、今はとにかくローカットシューズが流行っているのだとか。確かにアルトラの靴など私も憧れがあるのですが、二足目ならともかくメインの靴となると躊躇してしまいます。
また靴底が柔らかすぎるのも斜面を登るときにスネの筋肉に負担がかかりそうです(慣れの問題だと思いますが)。また本当にメーカーによって「ここまで」と思うほどフィットするサイズが違い、びっくりしました。

Sirio pf46-4
Sirio pf46-4

そんなこんなで一番フィットしたのはSirioのpf46-4という靴でした。日本人は甲高幅広と言われ、欧米の方とは足の形が違うと言われます。Sirioは日本のメーカーが日本人の足に合うようにイタリアの靴職人に作ってもらっている靴です。驚いたのは実寸24.5cmの私がフィットしたのが25cmだったのです。サイズについては後日これまでの靴下を履くとつま先が当たったので一瞬ひやっとしましたが、少し薄めにして調整することができました。

アッパーは「アラミド繊維」というダイニーマに似た強度を持っているということで、重量(片足)はクリスタロ の657gから584gに軽量化できました。靴底は他のローカットシューズに比べると硬かったのも購入のポイントでした。
お値段は税込27,500円をセール期間だったのでポイント15%がつきました。

2024年夏は1泊2日テント泊の常念岳、薬師岳をこの靴で経験しましたが、ニュー登山靴とは思えないほどしっくりきて、何の不安もありませんでした。
デザインは今風ではないかもしれませんが、トラブルがないのが一番というわけです。あくまで私の足とこの靴がフィットしただけの話です。参考にして、ぜひ店頭で試し履きしてみてください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP